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キルギス、国境でウズベキスタン避難民流入を阻止 (毎日新聞)

2005-05-21 02:40:37 | 中央アジア・ロシア関連
【カラス(キルギス南部)大木俊治】ウズベキスタン東部の反政府暴動鎮圧後、隣国キルギスに難民流出が相次いでいたが、キルギス国境警備隊は19日以降、入国を求める避難民をウズベク側に追い返していることが分かった。国境警備隊関係者が20日、毎日新聞に明らかにした。キルギスのクロフ第1副首相はウズベクとの国境が通るカラス一帯の治安に関して「状況悪化を放置しない」と言明し、避難民受け入れを厳しく制限する考えを示した。 
キルギス国境警備隊関係者によると、ウズベク避難民の入国制限の背景には、避難民流入によって経済的負担などが増大するのを防ぐことに加え、ウズベク政府軍の武力鎮圧の実態が国境地域の住民に伝わることへのキルギス政府の懸念がある。
国境に接するキルギス南部オシ州には多くのウズベク系住民が暮らしている。ウズベク系住民社会の動揺は、3月の政変後も治安維持に苦心しているキルギス新政権に大きな痛手になるため、キルギスはウズベクの政情不安定化の影響を恐れているのだ。 (毎日新聞のサイトから)

キルギス側が国境を閉鎖すれば、ウズベキスタン政府にとって、反政府的な動きを封じ込めるのに大いに手助けになるだろう。しかし、キルギスのウズベク系住民はそれで黙っているだろうか? 
複雑に民族と国境が入り組んだ微妙な地域には、どういう解決策が相応しいのか? 難問には違いないが、これが克服されれば世界中の民族問題解決へのヒントになるかもしれない。

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