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先月16日の宮城地震で女川原発が耐震基準超す揺れを記録 (各紙)

2005-09-03 00:05:05 | 日本
8月16日に宮城県沖で起きた地震の際、東北電力女川原子力発電所(宮城県)で記録された地震波の一部が、耐震設計上、安全を保証できる基準の最大値を超えていたと、同社が2日、発表した。
経済産業省原子力安全・保安院は、想定より小規模な地震によって、想定外の揺れを記録したことを重視し、調査が終わるまで同原発の運転再開を認めない方針。
国の耐震指針に基づいて行われた設計手順に問題があった可能性もあり、指針の妥当性が今後、問われそうだ。 (読売新聞のサイトから)

東北電力によると、今回の地震波について、構内の岩盤(地下8.6メートル)に置いた地震計のデータをもとに周波数ごとに分析した結果、周期0.05秒付近の解析値が888ガル(ガルは加速度の単位)に達し、限界地震の基準値(673ガル)を上回った。
一方、1~3号機の建屋など48カ所に置かれた地震計では、1号機の屋上にあったもので基準値を上回ったものの、建屋内については、構造上揺れが抑えられることもあり、下回った。同電力は「屋上には機器が設置されていないので安全上の問題はない」としている。 (朝日新聞のサイトから)

東北電力女川原発の岩盤上で観測された地震動が、一部の周波数帯で設計用限界地震動(S2)を上回ったことは、同原発の耐震設計の前提となる基準地震動を小さく想定し過ぎていた可能性をはらんでいる。想定を超えた理由を解析し、全国で運転中の53基の原発の基準地震動に問題がないかどうか確認すべきだ。
S2は同電力のパンフレットで「およそ現実的ではないと考えられる大きな地震」と表現されていた。だが、今回の地震は「30~40年に一度起きる」とされ、S1、S2の設定にも使われた宮城県沖地震=マグニチュード(M)7.5前後=より小さく、まれとは言えない規模だった。
神戸大の石橋克彦教授(地震学)は「この程度の地震でS2を超えたのは、今までの耐震設計が万全ではなかった証拠だ」と指摘する。S2の設定方法はどの原発でも同じで、他の原発でも同様の問題が発覚する可能性がある。
国の原子力安全委員会は原発の耐震基準見直しを進めており、基準地震動の設定方法も再検討している。今回の事態はこうした議論にも影響を与えそうだ。(毎日新聞のサイトから)

原発推進派の読売でさえ問題視しているほどだから、どれほど深刻な事態なのかがよくわかる。
今度の選挙は、原発問題も争点にしてほしいものだ。



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