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趣味人Tの伝言

日々の趣味活動についてご紹介

秋田総合車両センター -2

2017-05-01 21:55:58 | gallery:トラバーサー

工場の奥へと消えたオハニを追ってきました。

中央エリアのトラバーサーに載って移動中でした。一粒で二度おいしいとはこのことですな

制御盤やコードリールの配置が異なる程度で、桁の形状はその1のトラバーサーと同じでした。

走行時にケーブルを巻き取るためのモーターが左の鎧戸の中に収容されています。

あ、屋根が延長されていましたね。その1のは桁と同じ長さでした。

工場棟と離れているからかと思いましたが、長い車体を載せるためかもしれません。

移動範囲を示す黄色い斜線も屋根と同じ位の幅でペイントされていますもんね

桁の内部には車両形式ごとの台車間連結棒が用意されていました。

24系用や485系用などはもう使用されることのないのでしょう。

トラバーサーの走行レールがスラブ軌道のようになっていました。

ピットより一段高くなっているためレール用の融雪装置は付かないようです。

ピットを観察していて気付いたのですが、地上側のレールが何やら複雑に敷設してありました。

通常、地上側の線路はピットの手前側と奥側で一直線になるように敷かれています。

ところがここはそれぞれの線路を微妙にずらしている場所があるのです。

理由は定かではありませんが、手前の工場と奥の工場で搬入目的が明確に分かれているため意図的にずらしているのではないか、という素人の推測です。

上のように1/3ずつくらい重なった場所や、下のように僅かに重なっている場所もありました。

さらにはアウトサイドの三線軌条になっている場所もありました。

意図的に敷設しないとこうはならないはずです。重なる幅が統一されていないのは気になります。

赤いマーカーが線路エンドを、青いマーカーが建屋につながる進路を示しているようです。

下の写真の場合、ピットの奥側では左の線路が青、右の線路が赤いマーカーになっています。

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秋田総合車両センター -1

2017-04-29 22:06:53 | gallery:トラバーサー

秋田総合車両センターはJR東日本の車両検査や改造、解体まで請け負っている車両工場です。

昨年10月の一般公開に行ってきました。少し古いですが秋田車両センターの公開はこちら

機関車から電車まで幅広い車両の整備を行うため、多くの工場棟が立ち並んでいます。

そんな構内ではトラバーサーが活躍します。まずは入口に近い方から見学しました。

20m級の下路式トラバーサーです。制御盤側の側面にある車輪が駆動輪になっていました。

制御盤とコードリールは中央部に集約されています。

ピットにグレーチングの歩廊があるからか、キャットウォークは付いていませんでした。

ピットのレールには融雪用と思われるパイプが張り巡らせてありました。さらに消雪パイプで中央部にも散水しているため、ピットのコンクリートは地下水の成分や錆により赤茶けてしまっています。

この現象は長岡市の道路で有名ですね。

乗車体験は締め切りだったので撮影に専念。使用車両は入場中のオハニ36でした。

自走仮台車を使用してトラバーサーに入線しています。専用の横断幕付きです。

仮台車で車高がアップしているため無線アンテナがこすりそう…

オハニの前に立っている係の方がリモコンを使って仮台車を操作しています。

往復移動して終わりかと思いきや、停止場所でオハニが前進を始めました。

そのまま工場棟の間の線路を進んでいきます。

立ち入り禁止のロープが張られてしまいました。

オハニの行方は如何に??

真相はその2へ続きます。

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浜松工場-2

2016-10-08 08:15:15 | gallery:トラバーサー

前回の続き

4台目にしてようやくお目当てのトラバーサーと対面することができました。

その1で見てきた3台とは造りが異なります。操作室が中央に付いた古いタイプですね。

残念ながらイベントエリア外に追いやられていたため、至近距離まで近づくことは叶いませんでした。

このトラバーサーは在来線車両の検査にも使用していた関係で三線軌条が敷設されています。

スロープ付近を拡大すると手前側に2本のレールが並んでいることが確認できました。

三線式はかなり貴重だと思いますが、新検査フローになった後の去就が気になるところです。

通常、トラバーサーの移動エリアはピットになっているため、レールが敷いてあることはありません。

しかし、ここは完全にフラットなためレールが敷いてあった痕跡がありました。しかも平行じゃない気がする…

辿ってみると分岐部がトラバーサーの軌条と交差していました。これも在来線用の名残でしょうか?

すでに埋められているとはいえ、トラバーサーの軌条と分岐器が交差しているのは違和感を覚えます。

工場内を移動中に撤去したと思われる桁を発見しました。台車用かもしれません。

そして検査場にも大型トラバーサーがありました。これで5台目です。予想以上にあります。

台車用や車輪用を除けば、おそらく国内最大数のトラバーサーを保有する工場ですね。(たぶん今だけ)

新幹線の車体を載せる仮台車が狭軌だったので、このトラバーサーも狭軌のようです。

4台目と同じく平地を走行するためスロープが備わります。これも古そうなので先行きが心配

集電装置はコードリールタイプでした。屋根が付かないので全体的にフラットな感じはしますが、制御盤が分散して配置されているためごちゃごちゃした印象もあります。桁が低いものの軌条は2本だけでした。

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浜松工場-1

2016-10-03 07:03:02 | gallery:トラバーサー

6年ぶりに浜松工場へ

今年は来年から車体上げ・載せ作業が見られなくなるため9月にも公開がありました。

訪問したのは7月のなるほど発見デーですが、既に新建屋の建設も大詰めを迎えていました。

遅めに現地入りしたので送迎バスも比較的空いていました。車窓に注意していると早速1台目を発見

曲がり角に2台目も見つけました。2台目は見学エリアに入っておらず、この時限りの対面となりました。

そしてバスの降車場のすぐ先に3台目がありました。

新しい検査フローでは全般検査の際に車体がこの3台を順に巡っていくことで効率よく検査をしていく流れになるそうです。検査の流れはバスの行程とは逆で3台目から2台目、1台目と巡っていきます。

新幹線用なので全長は25mあると思われます。在来線の20m級を見慣れていると非常に長く感じます。

桁は3支点でピットが浅いため桁の下側を切り欠いたような構造になっています。

軌間は標準軌(1435mm)のみです。他の場所にあるトラバーサーと同じくレールの高さは最小限

左右に配置されている黄色い箱は何かの点検箱でしょうか?

集電装置は工場の屋根下にある剛体架線から行ないます。建屋が大きいためか天井が高いですね

駆動輪は集電装置が付く側面の両端に付いています。

中央部には制御盤等を配置。操作室がないため無線によるリモコン操作と思われます。

と思った矢先に操作盤がありました。「大阪側」という表現が東海道新幹線らしくていいですね。

自動操作を有効にして移動先の線路番号を選択すれば、自動で運転してくれるみたいです。

手動モードの時はどうやって運転するのでしょうね?ブレーキボタン等もあるので歩きながらの操作?

トラバーサーに接続する線路はまだ造成中でした。バラスト軌道から乗り入れる構図は新鮮です。

ドクターイエローや保線車を見学しながらに工場の東側へやってきました。

バスで見た1台目のトラバーサーになります。手前側の方が屋根の張り出しが大きくなっています。

このトラバーサーは操作室が4ヵ所にありました。動かす際は1ヵ所しか使わないはずなんですがね…

トラバーサーを複数台持つ工場は他にもありますが、形状が微妙に違うことが多いのは興味深いです。

工場の南側で検査を終えた車体を北側へ移動し、西側へと受け流していきます。

来年は車体上げ・載せ作業実演が無くなった代わりにトラバーサーの移動実演が期待できるかもしれません

まだまだ登場しますので後編に続きます。

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東京総合車両センター

2016-04-08 00:52:10 | gallery:トラバーサー

東京総合車両センターは首都圏を走る新系列電車の全般検査を担う重要な車両基地です。

工場棟の橋渡しとしてトラバーサーが活躍していますが、検査中の車両は自走できませんので車両移動機に引っ張られて入線します。左奥にいる黄色いやつが車両移動機(通称アント)です。

それにしてものっぺらぼうな桁だこと。自分としてはリベットのない桁は物足りなく感じてしまいます。

E231系が中途半端な位置に停まっているのは車掌体験の出入り口の都合でしょうか?

集電装置や架空線の作りも他のトラバーサーと比べるとえらくシンプルに見えます。

櫓から出るケーブルが2本しかないので単相200V駆動かもしれません。操作室が見当たりませんな。

製造メーカーは日興工機で2010年5月製です。

主にクレーンを製造するメーカーで、このトラバーサーも天井クレーンの桁がベースのようでした。

操作はパトライトの下にあるタッチパネルで行ないます。そういえば東京総合車両センターでは走行実演はやりませんね。来場者が多いので見学者が通路を塞いでしまうのを懸念しているのかもしれません。

アント側から桁の内部を覗いてみました。(E231の貫通路はカバーが掛けてありボヤボヤ)

桁自体が箱型で強度を持たせたてあるため分厚く、外側のスティフナー(補鋼材)がありません。一方で高さの取れない横桁は間隔が狭く、フランジを広くしてニーブレース(傾斜補強材)も全ての桁に付きます。

メーカーのHPにはアントストッパー装置が付くと書いてありました。軌条内側の黄色い金具が怪しい…

工場内の線路は物を落としたり足を引っ掛けないように頭から下を埋めてあることが多いです。

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p.s.

西唐津の転車台に「線路の小径」を追記しました。

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