50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

宇礼市に岬ホテルにいる間、敏彦の理恵を・・・

2016-02-09 21:09:51 | 小説
宇礼市に岬ホテルにいる間、敏彦の理恵を気にかけないでいてほしい。ふるさとに対するわだかまりとかにも。その理恵に遠く近く、岬ホテルで初めて耳にする気がした波音の、メロディの楽しさにあざとく身を寄せていた。

(「おしのび」つづく)