人の本性（１）

人は生来、善なのでしょうか、それとも悪なのでしょうか？
私は、そのどちらともなく中立だと考えています。
というよりは、一方から見れば善、他方から見れば悪という、どちらの側面もあるため
断定できないので、中立です。

この問題のアプローチの仕方は、
哲学、社会学、心理学、考古学、さまざなな方面からできますが、
せっかく私が生物を専攻しているので、生物学を中心に語ります

善とは何か、悪とは何か、
つまり、どこまでが善で、どこからが悪、
という難解な問題が出てきますから、
よりシンプルにするために、
ここでは単に価値観がもたらすものとでもしておきましょう。

人は、真っ白な存在としてこの世に生を受けます。
そして、周りの価値観を受け継ぎ、ときには覆しながら、
自分の真っ白なキャンパスを埋めていきます。
このキャンパスには育つ環境で何でも書けるのです。
誰しもが、狼に育てられると狼少年、狼少女になるようにです。
彼らには、人のルール価値観など、まったく意味をなしません

ここで真っ白という表現を使ったのは、
遺伝子によってどういった価値観を形成するのか決まっていないということです。
遺伝子が決めているのは、ある価値観を受け入れやすいか、そうでないかということだけです
（VMAT2という遺伝子を持っている人は神への信仰心が厚くなるとか）（ホントかねぇ？）
神の遺伝子
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2004/11/14/ngod14.xml&sSheet=/news/2004/11/14/ixnewstop.html


人は自分の力だけで、成長し、自分の価値観をもつわけではないので、
常に何かしらの価値観の中につかり、影響され、時には自分で選択し、
キャンパスを自分の色に染めていくのです

（長いので一旦切ります。）