京都のいぬぅ

I wanna be a master of life.

トラックから見る景色

2006年07月15日 21時54分48秒 | つぶやき
日中の熱さをさけ、日陰で夜の祭りを待つ山鉾を横目に、
いつもより人の姿の多く、どこかそわそわしている街をぬけだし、
私は西へと向かった。

突然、黒い雲が空をおおい、急に降りだした雨は
人も鳥も、そして蒸し暑さも街の通りから取り去っていく。

しばらく進み、雨と晴れの境を越えると、
あたりが一気に開け、森の緑も輝きだし、
夏の匂いがあたりに満ちる。
空は青く輝き、白い雄大な雲がじわりじわりと流れていく。

トラックの上から見る景色に、高揚感を覚えていた。
道はいつもより広く感じ、行きかう車の流れ、
違った街の顔も見えてくる。
道は全身をくまなく巡り、需要と供給を結び付け、人の営みを結んでいく。
当然、どういった類の車が道を行きかうのか、
また、それがどれだけあるかを見れば、その街の活気や特色も見えてくる。

すっかり緑で彩られた景色を眺めていると
日本は森の国ということが分かる。
限られた平野を切り開き、町を広げ、
大いに発展してきた現代においても
それは言える。

田園の水は煌めき、稲は風にそよぎ、夏を讃えている。
私は里の雰囲気と、そこに住まう人々の呼吸を感じながら、
さらに西へ進んでいった。



そんな感じでトラックに揺られて、帰省しました
今回、私が強く感じたのは、
私はトラックの運転手には向いていないなということ。
いろんな町並みを見れるのはいいのですが、
この風景写真におさめたい
あ、この神社は趣がある
あそこの店、おいしそう
などと20分おきくらいに、立ち止まりたくなるようでは
仕事になりません

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