6月14日(土)から放送が始まったNHK土曜ドラマ、「監査法人」をご覧になられた方も多いと思います。第1回目のテーマは「会社、つぶせますか」という公認会計士(監査法人の構成員)に対する問いかけで、大変ヒューマニズムに満ちたテーマでありました。
監査法人が粉飾決算を暴けば会社が倒産し社員が路頭に迷うので、そのような厳しい監査ができるか(するべきか)という問いかけです。(業績悪化は金融機関をはじめとする取引先からの信用失墜を招くとともに、上場企業の場合には粉飾決算をしていたならば上場廃止の原因ともなります。)
昨今、企業の不祥事が後を絶たず、その不祥事が企業を倒産に追い込んでいることもあります。
不祥事を暴くのは監督官庁であったり内部告発であったりしますが、倒産した会社の社員が不祥事を暴いた者を攻撃した例はなかったように思います。
「(当社の経営者は)なぜ、今まであんなことを続けていたのか!?」
不祥事に対する怒りの矛先は経営者に向かうことが通常です。
ならば、「会社、つぶせますか」という問いかけに対して、公認会計士は「そんなことをした(粉飾決算をした)経営者の責任だ!」と答えるはずです。
しかし、ドラマでの若い二人の公認会計士は大いに悩みました。その真意はわかりませんが、「決算数値のみで企業の存亡を左右してよいのか?」ということが背後にあるのではないかと思います。
業績不振企業が生き返った例は数多くあります。
販売すべきではない商品を販売し消費者に害を与える企業を存続させておく訳にはいきません。しかし、業績不振企業を「業績不振だからという理由だけ」で消滅させてしまう必要があるのでしょうか?
このドラマは2002年頃の出来事を題材にしています。その頃、わが国の会計・監査制度は国際的潮流に従って緻密化・厳格化される途上にありました。
その後、わが国はどのように変わったでしょうか?
目先の決算数値(当然、粉飾していない)のみを追求する経営者で溢れかえっています。
少し業績が悪化しようものならば、迷わずに「リストラ(人員整理)」です。
人々はすっかり疲弊しきっています。
つい先日は、秋葉原で痛ましい事件が起きました・・・
「会社、つぶせますか」
実は、大変奥の深い問いかけなのです・・・
監査法人が粉飾決算を暴けば会社が倒産し社員が路頭に迷うので、そのような厳しい監査ができるか(するべきか)という問いかけです。(業績悪化は金融機関をはじめとする取引先からの信用失墜を招くとともに、上場企業の場合には粉飾決算をしていたならば上場廃止の原因ともなります。)
昨今、企業の不祥事が後を絶たず、その不祥事が企業を倒産に追い込んでいることもあります。
不祥事を暴くのは監督官庁であったり内部告発であったりしますが、倒産した会社の社員が不祥事を暴いた者を攻撃した例はなかったように思います。
「(当社の経営者は)なぜ、今まであんなことを続けていたのか!?」
不祥事に対する怒りの矛先は経営者に向かうことが通常です。
ならば、「会社、つぶせますか」という問いかけに対して、公認会計士は「そんなことをした(粉飾決算をした)経営者の責任だ!」と答えるはずです。
しかし、ドラマでの若い二人の公認会計士は大いに悩みました。その真意はわかりませんが、「決算数値のみで企業の存亡を左右してよいのか?」ということが背後にあるのではないかと思います。
業績不振企業が生き返った例は数多くあります。
販売すべきではない商品を販売し消費者に害を与える企業を存続させておく訳にはいきません。しかし、業績不振企業を「業績不振だからという理由だけ」で消滅させてしまう必要があるのでしょうか?
このドラマは2002年頃の出来事を題材にしています。その頃、わが国の会計・監査制度は国際的潮流に従って緻密化・厳格化される途上にありました。
その後、わが国はどのように変わったでしょうか?
目先の決算数値(当然、粉飾していない)のみを追求する経営者で溢れかえっています。
少し業績が悪化しようものならば、迷わずに「リストラ(人員整理)」です。
人々はすっかり疲弊しきっています。
つい先日は、秋葉原で痛ましい事件が起きました・・・
「会社、つぶせますか」
実は、大変奥の深い問いかけなのです・・・