【実録】会計事務所(公認会計士・税理士)の経理・税金・経営相談

大阪市北区の築山公認会計士事務所(築山哲税理士事務所)です。
身近な疑問の解説と役立つ情報の提供をさせていただきます。

会計ソフトに入力するタイミング(毎日、毎月、リアルタイム)

2015-07-25 22:00:00 | 会計ソフト(弥生会計)
会計ソフトへの入力は事務作業が滞らないように「タイムリー」に行う必要があります。

ほとんどの経済取引が日を単位にして動いています。ですから、経済取引の集計作業である「記帳=会計ソフトへの入力」も一日が終わった段階で行います。会計ソフトの入力結果は、各種の外部データ、例えば預金通帳などとの照合作業が欠かせません。これら外部データを入手することができるのは一日が終わってからになりますので、入力と照合作業をセットで考えた場合には一日が終わらないと入力作業は終了しないのです。外部データによっては、「夜遅く」あるいは「翌朝」にならないと確定しないものもあります。そのような場合には、作業は翌日になります。

しかし、「事務量が多い」、「一日の終わりにまとまった時間が取れない」場合には一日が終わるのを待って入力をしているわけにはいきません。その場合、リアルタイムに入力できる項目があれば、リアルタイムに入力しておく必要があります。例えば、得意先からの売上代金の銀行振込などがその典型です。ただし、取引によっては一日が終わるまでは「取消し(あるいは変更)可能」なものもあります。そのような取引については、一日が終わった段階で最終確認作業を行う必要があります。

リアルタイムはおろか、一日単位での入力もできない項目があります。例えば、得意先の月単位での「査定」や「検収」と称する作業を終了しないと請求額が確定しない場合です。大手企業でこのようなケースがあります。不正が起きないように、何重にもチェックをしてから支払額を確定するような仕組みになっているのです。このような取引に関しては「待つ」しかありません。

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★クラウド会計ソフトのメリット(2つのリアルタイムの入力)

クラウド会計ソフトが本格的に普及してきました。クラウド会計ソフトのメリットのひとつとしてリアルタイムに入力ができるということがあげられます。銀行預金口座と連動させておけば銀行預金口座に増減がある都度、仕訳が行われます。クラウド会計ソフトはWeb上で入力を行いますので、Webを閲覧できる状況であれば、いつでもどこでも入力することができます。

入力は場所を選ばすリアルタイムに行い、締め(データの確定)は一日の終わりや月単位で行いたいという場合にはクラウド会計ソフトはうってつけです。