真夏の１泊家族旅行④～アナバでハダカ～

　13時。お腹が空いたとはいえ、プールサイドで昼ごはんなんて簡単にはいかない。
　アタシら家族が着いた時にはすでに陣取りのシートでプールサイドは覆い尽くされていた。
　けもの道のように人が歩くスペースだけが空いているが、それだってすれ違うのが容易でない狭さであった。
　もちろん売店の近くにあるわずかばかりのベンチだって、食べる人用に空けておいてくれるはずもなく、休憩用に場所が確保されてしまっている。

　しかたなく、ちょっと歩くがゆっくりできる休憩室までまた移動。
　ウキワを上手に持っていられない娘たちなので、アタシが２つのウキワを腕に通し「みいちゃん」を抱えて移動する。

　そこは４階にある、広～い宴会場のようなところ。たたみ100畳じゃきかないくらい。
　わざわざここまで休憩に来る家族が少ないせいか、こんな穴場の休憩室があることが知られていないせいか、まだまだスペースに余裕がある。

　しかし、メチャメチャ冷房が効いていて、プールから出て濡れている娘たちは『寒い～、寒い～』と訴えるので、水着を脱がせてタオルを巻いておくことに。

　　　　　
　しかし、そんなタオルは動けば取れてしまうので、結局は裸ん坊。
　ま、寒くなければそれでもいいかな？

　　　　　
　でも、ハダカで走り回るのはやりすぎ～。
　他の人の目を気にしないの～？

　
　そんなお姉ちゃんなんてお構いなしで食べる「ふうちゃん」。

　　　　　
　ワイルドにソーセージを齧る「みいちゃん」。

　ほら、早く食べないと無くなっちゃうよ「ひいちゃん」。
　食べたらまた泳ぎに行くんでしょ。

　　　　　
　ほら「みいちゃん」は飽きちゃったよ～。

　落ち着いて食べられたから良かったけど、また子供用プールまで移動するのは大変だね。
　"ここで寝てるから、遊んでおいで～"なんて放っておいてよくなるのは何年後なのかな？

　さ、行くよ～。

（つづく）