宿泊先は、ホテルと名が付くがペンションみたいなところ。
スキー場から近いが、ママがココを選んだ理由は"楽天トラベル"での口コミ評価が高かったから。特に料理が美味しいらしい。
建物は雰囲気のある洋館。部屋は和室。
部屋には、時計も内線電話もお茶セット(急須や湯呑み)も無く、良く言えば「シンプル」、悪く言うと殺風景。
子供たちはそんなことは関係なく、何も無ければ無いなりにクローゼットに閉じ篭って遊んでいた。
さてお目当ての夕食。
「みいちゃん」をママが負ぶって、気合いをいれてダイニングへ。
洋食のコース料理なのでまずはスープ。そして前菜。
「ひいちゃん」、「ふうちゃん」にはワンプレートで料理が出された。
泊まりなのでビールをいっぱい飲もうと目論んでいたのだが、子供たちは10分くらいで飽きてしまい、「ひいちゃん」「ふうちゃん」は歩き回り、「みいちゃん」はグズりだしてしまった。
おまけに「ひいちゃん」はアタシの耳元で『ウンチ出る』と言い出す始末。
仕方なくコース料理の途中で「ひいちゃん」を抱えて部屋に戻り、トイレ休憩。
このくらいの時間に「ひいちゃん」がトイレに行くのには慣れているし、最近は短時間で用が済むので苦労はしない。
スッキリした「ひいちゃん」を連れてダイニングに戻り席に着いた途端、今度は「ふうちゃん」が『ウンチ出るよ~』と訴えた。
「ふうちゃん」の場合、お姉ちゃんが行ったから自分も行きたいだけなのか、本当にウンチをしたいのか良く判らない。
トイレに連れて行っても何も出ないことなどしょっちゅうだし、そんな時に限って『もう終わり?』と聞いても『まだ出るよ』と時間がかかったりする。
だが、本人が言うのだから連れていかない訳にはいかないので、アタシは「ふうちゃん」を連れて再び部屋に逆戻り。
何も出ないことも想定していたのだが、ズボンを脱がせるとなんだかバッドなスメルがプ~ンと…。
そう、『ウンチ出るよ~』ではなく、『ウンチ出たよ~』であったのだ。
まあ、教えてくれるだけ有り難いが、出る前に教えてくれるともっと有り難い。
『まだ出る?』と訊ねると『出る』と言うので、しばらく便座に座らせてみたけど出る様子はない。
諦めてウンチまみれのお尻を掃除して新しいオムツに替えて…。
なんだかんだで「ひいちゃん」「ふうちゃん」と部屋に戻って格闘していた時間は20分近く。
ダイニングに戻るとデザート以外のお皿は既に並んでいた。
ママはママでグズっていた「ふうちゃん」にスープを与えていて、2人して自分の食事はろくに摂れないありさま。
やはり子供3人に大人2人では対応に限界があるのだ。
少なくともマンツーマンでないと、落ち着いて食事など出来ない。
ビールをいっぱい飲むという夢など叶えられるはずもない。
既に「ひいちゃん」は飽きていてテーブルの下にもぐったりしていて、「ふうちゃん」もそれに加わったので、アタシは子供に注意をしながら右から左へと料理をかき込むのが精一杯。
美味しいことは美味しかったが、ビールを飲みながらゆっくり食べられたら何倍も美味しかったに違いない。
ママも大変さ感じているかと思いきや、部屋に帰るなり『なんだかガツンとこなかったねぇ(量が少なかったねぇ)』と不満を口にした。
お上品なコース料理にたらふく感を求めることが間違いなのに…。
やはりアタシら家族には、大衆的なホテルや旅館で味より量のバイキングのほうが似合っているのだと痛感したパパなのである。
(つづく)
口コミで、日光のホテルを取りつつ、那須に遊びに行くって、あり得ないスケジュールを組まれたことあります。
で、ホテルの料理は、バイキングで、カニ食べ放題がクローズアップされてたはずなのに、海なし県に相応しく、しょぼい蟹だったので、誰も手をつけず・・・。私たち一家という意味ではなく、他のお客さんもみんな。
ま、それぞれの部屋に露天風呂があり、娘が何回も何回も風呂に入って楽しんでいたので、それは良かったです。
こっちは、大人二人に子供一人だけど、それでもパニック気味になることもあり、ご苦労、お察しします。