真夜中のコーヒー2

人生の最終章
 ボケ防止のためにも
  ブログ遊びを楽しもう

私と秋と

2018-10-12 22:26:58 | 雑記


       中学時代恩師の影響もあって

       洋の東西を問わずの詩を覚えることに夢中になってました

        



        秋と言えば


      ポール・ヴェルレーヌ Paul Verlaineの秋の詩、、


       秋の日の ヴィオロンのためいきの
       身にしみて ひたぶるに うら悲し

       鐘のおとに 胸ふたぎ
       色かへて 涙ぐむ 過ぎし日の  おもひでや

       げにわれは うらぶれて  ここかしこ さだめなく
       とび散らふ 落葉かな。



 
     ついでに



         カール・ブッセ「山のあなた」 上田敏


       山のあなたの空遠く
      「幸(さいわい)」住むと人のいう。
      
       ああ、われひとと尋(と)めゆきて、
       涙さしぐみ、かへりきぬ。

      山のあなたになお遠く
      「幸(さいわい)」住むと人のいう。
 




         当時から講釈なんか必要ない

         自分の感性に心に響くものが素敵な詩であると

         この流儀は今になっても変わりません<笑



        
       サテ、私が秋を思い描くのは

       あちこちの紅葉の名所ではなく 

         どういうわけかいつもコレ

      
                   
              

       映画 「第三の男」

       アントン・カラスの音楽とともに

        このラストシーンを思い出します


       なんなんでしょうね

       映画はほとんど覚えてないというのに<笑 




          
        
        


         数年前の我が家の近くの落ち葉の道

          今年も間もなくです



   -------------

     
        最後に青春真っただ中のハリケーン兄弟へ

         詩人でもあったロレンツォの作った詩をひとつ。

          今ではこのような詩を見ることはないのでは<笑



          青春はうるわし されど逃れゆく
   
          楽しみてあれ  明日はさだめなきゆえ

         
               ロレンツォ・イル・マニフィーコ作


 
            


 
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 独りぼっちの食卓 | トップ | 最後の花 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Debussy・・・ (Tony)
2018-10-17 01:42:32
 tubura-tuburaさま

Paul Verlaineは作曲家のDebussyとは切っても切れない間柄。おまけに二人して当時のパリの先端を走っていたわけ。モンマルトルの冬の坂道を哀し気に抱き合って歩く二人を想像してみません?

今、私たちがDebussyを演奏する時演奏者もそうですが指揮者はVerlaineを語りながら棒を振ることが多い
のです。

Tony
返信する
三角形・・・ (Tony)
2018-10-17 17:55:26
つぶらさま

Me tooです。ミステリアスが入り乱れる物語なので最後の冬の並木道で恋人がすれ違う、観覧車の上であらそう、美しい冬景色とさびしげな街並み、最後の下水道の銃声とか重なって何も覚えていない状態なのだと思いますよ。

でも、戦後渇望していた名画なので何度も見たのは間違いのない事実なのでしょう。ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ、アリダ・ヴァリのからむ三角関係にホモセックスや薬の密売に終戦後の米英仏ソの分割統治がのしかかって余計複雑なイメージだと思います。

ウイーンも極寒の冬がお勧めで(というより宿も安いので)ラストシーンの中央墓地の並木道は通りました。
シューベルト、ベートーベンから始まってモーツアルト、シュトラウス、ブラームス、グルックにいたるまで音楽家の墓を観ることができますよ。

Tony

返信する
Tonyさま (つばら)
2018-10-17 19:23:18
ありがとうございます
目と耳とどちらが記憶に残るかと言えば、双方が
その時の見る側の感性と重なって忘れることの出来ないシーンとして残るのでしょう。音楽とはすばらしいですね。演奏を続けてらっしゃる、聴くことしか能のない私は羨ましいです
ジャズもいつの頃からかモダンジャズが好みになりました。「モダン・ジャズ・カルテット」が好きです
行ったことの無い黄昏のニューヨーク、グラス片手に聴くおしゃれなジャズと一人思い描いて楽しんでます<笑
ナニセ音楽には全く無知な私で、お恥ずかしいです
これからも教えて下さいネ

読者登録しました。 よろしく!!
返信する
Jacques Lossier Trio・・・ (Tony)
2018-10-21 21:55:39
 つばるさま

 Jazz は肩やひじを張ったり、眉間にしわをよせて聴くものとは思いませんがMJQとなるとほとんどのジャズメンや我々のような自称ジャズ少年は襟をただすのです。

1950年初頭、ミルト・ジャクソン(ビブラホン)がジョン・ルイス(P),パーシー・ヒース(B),ケニー・クラーク(Drs)とともに結成し20数年にわたって世界に影響を与えたカルテットなのです。

 私たちにとっても印象的なのはMJQのパリ公演で影響を受けたジャックルーシェがトリオを組み初めて演奏したPlay Bach No.1が現在いうところのミリオンセラーを獲得したニュースでした。

 コンセルバトワール(パリ音楽院)出身のジャックはクラシックの名演奏家であり作曲家ですが、MJQショックで急きょ巨匠バッハをjazz化したPlay Bachを作曲、演奏してジャズデビューしましたがそのNo.1が見事ミリオンセラーとなってしまいました。

 日本ではジャズがまだ一般的ではなく、新宿あたりのアングラ(アンダーグラウンド)の暗い喫茶店のものでした。しかしPlay Bach No.1の一枚のレコードを追ってレコード店や楽器店に群がる若者であふれかえっていました。

 若者のうち、その大多数はなんと音楽大学の学生たちでした。巨、匠バッハのジャズを求めてさまようさまは、ジャック・ルーシェがかつてMJQから受けたショックと同じものだったのかもしれません。

Tony


  

 
返信する

コメントを投稿

雑記」カテゴリの最新記事