中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

タックルボックスに何が入っているのか?

2023-04-01 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他

 ボクの場合、完全フカセ釣りでの釣行時に利用する船は、その地区地区ごとにほぼ決めてはいるが、常に一定とはいかず、他の船に乗る事もよくある。しかし、乗合船で見かけるメンバーは、よく見る顔が多い。それはそれで楽しいのだが、新しく顔を見る事、特に若い年齢層が少ない事に対してはこの釣りの衰退につながるので危機感を持っている。

 紙媒体中心の昔なら、自分の釣りスタイル以外の記事や情報を目にする事で他方面に興味を持つ事もあった。だが時代が変わって自らの興味のある情報を選択していくネット時代になって以降はそれも望み薄だろう。

 これまでにこのブログでは微力ながら、少しでもこの釣り人口を下支えしようとロッドやリールといった基本タックルについては、初心者が見ても解り易いかどうかは別として何度か触れてきたが、「それ以外に何を用意すればよいのか?」については詳しく触れてはいなかった。その点に関しては、思い切って釣具店に飛び込んでも、恐らく店員さんに完全フカセ釣りに関しての知識を持った人は少ないと思われるので、今回は「タックルボックスと、その中に何が入っているのか?」について記していこうと思う。

 

■タックルボックス■

 これ迄、色々と回り道してきたが、現在は「メイホウ(MEIHO) 社」製品に落ち着いている。メイホウのタックルボックスは主にルアー釣りユーザー向けのヴァーサス・シリーズと一般的な釣り向けのバケットマウス・シリーズに分かれているが、サイズ展開に差はあってもオプションは共通なので、基本的には自分のスタイルに合わせて選べば良い。

 現在ボクが使用しているのはヴァーサス・シリーズのVS-7070というモデルだ。現在型番末尾にNがつくタイプに更新されているが、そちらはトップパネルがカラー変更され、持ち運ぶ際にグラつかないよう、ハンドルがロックできるようになっている。ダイワでもOEM商品が発売されていて、そちらは型番がTB4000(VS-707相当)もしくはTB4000HS(VS-7070N相当)になる。VS-7070は一般向けのバケットマウス5000~9000番に比べてスリムで小さいが、上蓋部収納と、下部のメイン収納部とが別々に開けられる点が気に入っている。(バケットマウスは上蓋のみで、開くと全開になってしまう)

●VS-7070(+オプション他)●

 「大は小を兼ねる」で、ついつい大型を買ってしまいがちで、ボクも以前はその一人だったが、大型だと何でもかんでも放り込みがちで、いざ取り出す際には「かき分け、かき分け」で探す羽目になり、オキアミや海水で汚れた手でそれを行った結果、内部が臭くなったり、場合によっては中に納めた金属パーツにいつの間にか錆が発生していたりする。その点VS-7070は、容量は必要最低限ながら使用頻度に合わせて区分けできるので重宝するのだ。

 本体容量の小ささを補うために外周部にオプション他を多数取り付けているが、これには意味があって、外周部のオプション群は現場で何度も取り換える必要があるパーツや、海水がかかっても良い物を収納するスペースとし、内部から取り出した後、海水で濡れた物は、洗浄して乾燥させるまでは戻さないようにしたいからだ。

 

■周囲のオプション・パーツ■

 前列は「マルチハンガーBM」というパーツを介して、 左からパーツケースBM-100、ダイワ製エサ箱、ドリンクホルダーBMの3点を取り付けている。

 

  パーツケースBM-100は、内部の物を濡らしても水が抜けるよう、底に穴を開け加工を施している。その中に入っているのが、ライン送りの停止時間を計測するためのストップウォッチ(防水タイプ)と、釣った魚を神経締めする際に使用するワイヤー類だ。時間計測はリールの液晶表示を利用する手もあるが、完全フカセ釣りではアタッたパターンを再現して次の魚を狙う事が数を伸ばす為に必須となるから、ストップウォッチを利用する方が見落としが無く、より確実になる。そして神経締め用ワイヤーは魚種によって太さを変えないとウマく入らないので、0.8mm~1.5mm迄を揃えている。

●ストップウォッチとワイヤー類●

 次いで中央にあるのが、ダイワ製のエサ箱で、現場で頻繁に取り換える、発泡ウキや潮受けウキゴム、オモリ類を一時収納するスペースとしている。ボクの場合、たまたま家にあったエサ箱を利用したが、メイホウの純正品(ベイトボックスBM等)も販売されているから、そっちを装着しても構わない。

●エサ箱の中身●

 尚、右側のドリンクホルダーBMに関しては、説明の必要は無いだろう。

 そして右サイド。こちらにはロッドスタンドBM-300Lightが2本装着してあり、ロッドやマキエ杓を挿している。また、片側にマルチホルダーBM-30を介してルアーホルダーBMを装着し、そこにハサミとプライヤーを挿している。

●右サイド●

 そして左サイド。こちらにはストッカーBM-3010Dを装着して左から折り畳み式ハンドギャフ、ナイフ、それと何かの都合で天秤ズボ釣りに変更した際にすぐに取り出せるよう、60~80号のオモリを入れている。

 

●ストッカーBM-3010D●

■タックルボックス上部■

 上述したが、VS-7070には上蓋部に、すぐにアプローチ出来るスペースがある。

●上蓋の収納部●

 向かって左にはカゴフカセをする場合の10~20号オモリと。完全フカセで使用するガン玉G2~4Bが入るピルケース、ドラグ数値を計るドラグチェッカー、天秤ズボ釣りに使用するPEラインとリーダーを結ぶ際に必要なボビンとライターが収納されている。

 ●上蓋左側のスペース●

 真ん中のスぺースには両面収納タイプの小物入れを納めている。

●上蓋中央のスペース●

 この小物入れの片側には発泡ウキの5~8番と、0.5~1号の丸玉オモリ他を収納している。

●小物入れ(浮力調整グッズ)●

 その反対側には2~4号オモリとウキ止めゴムやウキ止め糸、小型天秤、ウキゴム&プラヨージ他を納めている。

●小物入れの反対側●

 そして、一番右側に当日メインで使う仕掛(白石グリの場合は8号)が10本収納された仕掛ポーチ、結び替え用ハリ、サルカン類(白石グリの場合はB.B.入0号)の入った小物入れを納めている。

●上蓋右側のスペース●

■タックルボックス下部■

 次に本体下部のスペースに納めている物を紹介しよう。

 ふたを開けてまず見えるのが、パーツクリーナーと潤滑オイル、予備のストップウォッチとティッシュペーパーになる。電動リールを始めとするレベルワインド付きリールは、使用しているうちに駆動させるクロスギアの部分に海藻クズや塩分が溜まって動きが悪くなる。そんな時にはパーツクリーナーで洗浄した後に潤滑オイルを注せば復活するので常に携行している。タオルは使い捨てとはいかず、持ち帰っての洗濯も臭くて辛いので、ティッシュペーパーを手拭き他に使っている。余談だが、メダイのヌルヌルはティッシュペーパーで拭き取れば簡単に取れるから、その面でも重宝する。

●下段上部の収納物●

 このタックルボックスは工夫が随所にあって、上蓋を開けると、その部分がトレーとして保持されるのもその一つだ。底部の物を取り出す際に、避けた上部の物をここに乗せられるから、デッキに置いて海水で濡らしてしまう事がないのだ。

 その下の中段あたりには急遽天秤ズボ釣りに変更となった場合に使用する、天秤、カゴ、クッションゴムを納めている。

●下段中部の収納物●

 そして最後に最低部だが、予備の発泡ウキ、メインで使う仕掛の上下号数(白石グリの場合は7号と10号)が各10個入った仕掛ポーチ、道糸を連結するダイニーマノット他が入ったポーチ、予備のハリやサルカンが入ったピルケースとポーチ、天秤ズボ釣り用のオモリになる。

 

●下段底部の収納物●

 

■これ以外にも■

 以上が釣り座周りで使用するタックルボックスに収納された内容物だ。しかし、これ以外にもタックルバックを船室に持ち込んでいる。そちらの方には予備のリールと電源コードや予備のラインを納めている。乗合船に乗船した際にはラインを高切れさせ、予備のリールやラインの持ち合わせがなくて途方に暮れている釣り人をたまに見かけるが、一日を無駄にしない為にも、予備のリールがない場合であっても予備のラインだけは必ず用意して欲しい。因みにボクの場合、ラインは3~4回使用すると巻き替えるので、傷をチェックしたうえで抜き取った古いラインを予備としている。

●予備のラインとリール●

 

 玄達瀬釣行ではハリスや予備ラインの号数等が変化するが、以上が基本的にボクの持参するタックルボックスの内容物だ。長年の経験で得た教訓から、仕掛けやパーツから始まって、現場で起こる軽~中程度のトラブルにも対処できるケミカル用品や予備品類までを網羅しているつもりだ。これが皆様の参考になれば幸いだが、初心者にはこの全てを揃える事は厳しいかも知れない。しかし、玄達瀬釣行以外の完全フカセ釣り用品だけに絞っても「仕掛(8号ハリス)、発泡ウキ(5~8号)、オモリ類(G2~4B~2号)、サルカン類(ローリングサルカン5号程度)、予備のライン(6~7号)」は必須アイテムになる。まずはこのあたりから揃えてみよう。


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