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つらねのため息

写真や少し長い文章を掲載していく予定。

Change?

2009-07-26 12:08:00 | 日本のこと
民主党がぶれているといわれている。

インド洋上での米軍などへの給油継続を決めたという報道がされた。

民主:一転「給油継続」 特措法期限まで 米国に配慮(毎日新聞 2009年7月17日 2時30分)

一方で、民主党のマニフェストには、子供手当の支給などいわゆる、「バラマキ」が多いとも批判されている。

どうもあれだけ「政権交代」を呼号していた割に「政権交代」への準備が不十分だなあという気がしてならない。

いうまでもなく、「政権交代」というのなら、どのように実際の変化に結び付くのかをきちんと示さなければならないはずだ。予算執行に関係する(要はお金を動かさなければいけない)政策は、いずれにせよ次の予算編成を待って成立させることになる。となれば、それは即効性のある「変化」ではない。だからこそゆっくりと、時間をかけて準備しなければいけないはずで、じっくりと(おそらくは政権に就いた後でも)議論しなければいけないはずだ。

一方で、外交政策は一円もかけずに、政策の転換を国民に示すことができる絶好の機会だ。インド洋から撤退すれば、一円もかからないどころかむしろ経費も節減できる。それによって日本の「Change」を内外に示すことができる絶好の機会のはず。スペインのサパテロ政権が政権をとった直後にイラクから撤退したのはよい先例だ。

そんな絶好のチャンスをなぜ逃してしまうのか、残念でならない。

ところで、あまり大きく報道されていないですけど、民主党のマニフェストで選択的夫婦別姓の明記が見送られたとのこと。個人的にぜひ実現してほしい法案だっただけに残念ですが、それ以上に、これも予算的な必要をほとんど伴わずにさっと実現できる政策なだけに、「変化」を見せる機会が失われたという意味でも残念な気がします。

おかしいよなあ

2009-07-21 22:10:00 | 日本のこと
「今度の選挙の争点は政権交代」。
どこのマスコミも何とかの一つ覚えのように繰り返しているけど、やっぱりおかしいよなあ。何らかの争点があって、それについて争った結果、起きるのが政権交代のはず。

政権交代が争点ということじたい、自民党長期政権の弊害がいかに大きかったかを示している。

社民党よ、政権交代の波にのれ!

2009-07-21 21:47:00 | 日本のこと
西荻の駅前で社民党の街頭演説がやっているのを少し聞いた。
立候補予定の保坂展人氏がいて、何やらおばちゃんが訴えていた。

しばらく聞いていたのだが、インド洋への自衛隊派遣の話や憲法の話ばかりで、きいていていたたまれなくなり、そさくさと退散した。

言うまでもなく、社民党が訴えていることは大切なことだと思うし、ぼくも「憲法をいかす政治」が実現してほしいと思う。でもそれは、社民党支持者など、ごく少数の人にしか届かない声だ。そして、残念ながらそれはごく少数である。

今、社民党にとって大事なのはそのような内向きの議論ではなく、来る政権交代を、どのようなものにするかというヴィジョンを示し、社民党支持者以外の人に支持を広げることだ。

保坂氏のように小選挙区からの当選を目指すのであればなおさらである。

保坂氏が護憲派であることは多くの人が知っている。しかし、もはや選挙の争点は「政権交代」にかかってきている。であるならば、いま重要なのは氏のような人が政権交代にどうかかわっていくのかである。

保坂氏には「政権交代」の流れに埋没せず、その勢いに乗って小選挙区から当選を果たしてほしい。
あまりいい言葉ではないが、「政権交代」を前面に出し、野党共闘の候補として選挙戦を戦ってほしい。

政権交代の品質保証を!(都議選の結果に思う3)

2009-07-17 19:09:00 | 日本のこと
「都議選の結果に思う1」はこちら

「都議選の結果に思う2」はこちら

都議選の結果については東京都選挙管理委員会のホームページを参照。

都議選ではいわゆる1人区で民主党の若い新人が自民党のベテランに勝利したというのがニュースになりました。

また、都議選の前に行われた千葉市長選や都議選と同時に行われた奈良市長選では民主党推薦の新人が勝利しました。

これは明らかに「変化(アメリカ流にいえばChange!)」を求めている有権者の思いを反映したものと言えるでしょう。しかし、このあまりに大きい民主党への期待には若干の危惧を抱かざるを得ません。

確かに、今のあまりにひどい政権の状態を見れば、「政権交代」という民主党のキャッチフレーズは魅力的に映りますし、その意味でいえば(たとえどのようなものであっても)政権交代そのものに意味があると言えるでしょう。

しかし、少し立ち止まって考えてみれば、「とにかく変えればいい」という主張はかなり危険なものではないでしょうか。「政権交代」というキャッチフレーズは4年前の「郵政民営化」というキャッチフレーズの裏返しであるような気がします。

郵政解散が国会で野次る以外に何の能力もない「チルドレン」を生み出してしまったように、来る総選挙が新たな「チルドレン」を生み出してしまう可能性もゼロではありません。

だからこそ、来る「政権交代」がどのような政権交代であるかを考えなければなりません。

その意味でぼくは「『政権交代』の品質保証をめざします」という社民党の保坂議員の言葉に魅力を感じるのです。

むろんのこと、民主党ではなく社民党に入れれば良いという単純な話ではありません。しかし、「政権交代のある民主主義」が多様性を排除した低レベルな二大政党制に陥らないことを祈らずにはいれません。

「政権交代」を見据えつつ、それがどのような政権交代になるかをしっかり考えなければいけないと思います。