雑記-白堂別館-

雑記なう
無職止めました。
出来ることからやってみよう

2010-05-19 19:39:28

2010-05-19 19:39:28 | 雑記
苦し紛れながら掲載項目を表示してみる・・・
少しは見易くなるかな?
どうかねぃ(´・ω・`)
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第十九節

2010-05-19 18:03:27 | Dear to me
台所からトレイを持った雄二君が戻ってきた。
「何してるんだよ、姉さんほら、ココア」
お姉さんの前にココアを置いた雄二君は、トレイを持ってまた奥の方に行ってしまった。

「ユウったら一丁前に照れてんのかねぇ」
雄二君が行った方を見ながら、お姉さんはニヤニヤッと笑っていた。
または私は「?」な顔になった。
「あの子、今は感情を表に出すのが少し下手になってるけど、だからって何も感じてない訳じゃ無いからねぇ。女の子と二人っきりの所を私に見られて焦ってるんじゃない?」
それはまるっきり私にもあてはまるので、改めて気恥ずかしくなる。
お姉さんの顔が見れない。
「でもね」その声に顔を上げるとさっきとは違う微笑んだ顔があった。
「ユウね、かなちゃんが来ること結構喜んでると思うわよ。あの子会いたくない相手だったら、たぶん部屋から出てこようとしないもの」
(へぇ~・・・・・・えぇー!)
香奈穂は動揺を隠しきれない。
(いやいや、落ち着け私。別にアレとかそういう話じゃなくて、そうよそういう話じゃない。そうじゃないけど・・・)
「だからどんどん家に来てちょうだいねぇ~。私も楽しいし・・・って、かなちゃんどしたの?顔すごい真っ赤にしちゃって」
お姉さん、天然ですか?天然ですよね!だめだ、恥ずかし過ぎる。

このあと、お姉さんと話したことがほとんど頭に入らないまま、気付けば日も暮れて私は雄二君の家をあとにした。
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