摺り合わせが終わったら、組み立ての前にパーツを洗浄します。
シール剝がしのスプレーもありますが、自分はケチりました。
風呂場で食器用洗剤で食器用スポンジのスコッチブライトみたいな方で洗えば粗方綺麗になります。
洗い流したらザルなどで水を切ってから乾いたタオルで拭いて、もし落とし切れてなければウェットティッシュで擦れば取れると思います。
組み立て前の加工として2つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/6b/9e72b03e1de47c43157fede2f46ae7e6.jpg)
M2*40の半ねじは写真のようにネジ部を切って短くしておきます。
長さはM2*24と同じ長さを目安に。ただ直接その長さにペンチで切ると切断面が潰れてナットが入らなくなるので、
少し余裕を持って切ってルーターで削って調整してください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/1e/f42a6be9d442ad41b01d97f757a93583.jpg)
ハンマーの1mm穴にワイヤーを通してスリーブでかしめます。
ワイヤーの長さはなるべく短く、マガジンの歯車が動かせる範囲の長さで。
短すぎるとワイヤーが通るピンにスリーブが引っ掛かり、長すぎるとハンマーの抑え込む力が足らず弾数を多く装填した時に暴発します。
かしめた後に引きバネのフックに合わせてスリーブの先を切り、フックが掛かる所を軽く削って溝を切ってください。
組み立てる時の注意点としては、ボルトは板厚の+3mmの長さの物を選択してください。
ボルト側とナット側に1枚ずつ平ワッシャーを入れてください。
例外としてマガジンリリース部(下写真参考)は銃口側は2枚ずつでロックナット装着。
グリップ側は距離が近いのでワッシャーは入れずに締め込む時も上下のナットの辺が向き合う状態じゃないと、ナットドライバーが使えません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/bd/1da958a8492ceca8c02d6bbca7dc8712.jpg)
ロックナットは先述のマガジンリリースの上部銃口側、マガジンリリースの可動軸になるボルト(両側)、
バレルとノーマルバレルの接続部などの可動部や軽度の締め込みで保持しておきたい所に使うと思ってもらえばと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/4e/50f7211e428144215f7d07e5bc59735e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ee/d5f682df503c151d343ee8aa08e527d0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/c7/768d90582046db460214bc2ebb481311.jpg)
またトリガーガードと本体の接続はロックナットではなく、ナットと平ワッシャーの間にばね座金を入れてあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/12/420801e92a2d3a382084f12ce1a2e796.jpg)
プラワッシャーはフレーム・バレル・ノーマルバレルの中心のパーツもしくは3mmスペーサーを挟むように入れてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/8a/6d337c2b2f8e54a68c0911701c9fe35e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/86/8e6dbcd817f1bf9ec8a39feab7304b59.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/70/118d33ca07308d938bc8c0ef2ba7c9af.jpg)
バレルとノーマルバレルを固定するための3mmボルトはノーマルバレルを外した状態で銃口側からワッシャーを入れずにボルトを差し込み、
ワッシャー・押しバネ・ワッシャー…の順で入れて最後に袋ナットをしっかり締め込んでください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/8e/9a2e10fe2a851099e2c00a400ee349dc.jpg)
トリガーガードの本体との接続部はグリップ側のみ3mmスペーサーを入れてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/f5/a2fe1db99cb55c3d6bfb248d25316c66.jpg)
真鍮パイプを使うのは、スペーサーと同様にボルトを締め込んだ際に隙間にならないようにと言う意味もあります。
場所はマガジンリリース上部グリップ側に2箇所、フレームとバレルの接続部、マガジンの輪ゴムの通過部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/01/428d601a174dd9533dbb37fc81668341.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/95/3ad49fa80522ae6900fd4520872903e0.jpg)
グリップに関しては方眼紙に描いた線を木材にテープで固定して、線をボールペンで強くなぞると木材に跡として残ります。
それも基準に大まかに切り出して先に固定ボルトのための穴を明けて、
それだけだとボルトの長さが足りないので皿取りの要領で溝を彫ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/b7/84118f1878d4d1735ae9f0fa4e3fd03d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/79/06f910b890d747c5c4626ba552d0e9e3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a8/76983d720e1b82fe5c79ddd5cfbea74d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/9e/985da882933342edd547d8fd10f85770.jpg)
その後カッターナイフなどで自分の手に合うように削り出すと良いと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/e9/69b9e57978fe5bda0e458927d3a60253.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/72/b61afd0d1225e029d617707b86824fed.jpg)
最後に細かな調整を行い、完成となります。
収納ケースの方は各々本体が収まる形状の好きなケースを選んでもらい好きに詰め込んでもらえればと思います。
最後に
至らぬ部分も多い説明でしたが、実際に作ってみた…なんて奇特な方が出てきてくれたら嬉しく思います。
途中完全に離れていた時期もありますが、構想から考えると10年近くかかったと思います。
前作で一応形にはなりましたが不完全燃焼で今作で現状自分の力量で出来る最善の作品が作れたのではと思います。
完成までに参考にさせてもらった先人の動画投稿者の方々、アイデアをくれた周りの方々。
何よりこの輪ゴム銃のモデルになったトライガンを生み出して頂いた内藤泰弘先生に無限の感謝を
2021年11月 白堂鷹羽