あなたは全宇宙にたった一人孤独に浮かんでいる

残業に疲れて遅くに帰宅する、独身故に真っ暗で冷たい部屋に入る。とりあえず、リモコンでテレビのスイッチを入れる。と、賑やかなバラエティー番組などが目に飛び込んで来る、あたかもそこに大勢の人々が居るかのように笑いさざめく賑やかな様子を見る・・・ふと孤独を忘れる。
缶ビールを開けてソファに座り、チャンネルを変えて見る、今度は酒場放浪記などが出て来る。

実はこれが人間存在の様相と同じなのである。空間には無数の波動が充満している。テレビのリモコンはその中のある波動と同調する波動を出す、すると選ばれた波動がテレビのメカニズムによって画面に映像と音声を表現する。

あなたが想念を発する・・・これは意図して、つまり顕在意識で作為的にではなくあなたの無意識の性格、基本人格、例えば臆病、例えば楽天的、例えば闘争好きなどなどの持って生まれたものの上に成育歴によって上積みされた全体であってしかしあなた自身はあまり明確には意識していない、その念、つまり波動、をオーラとしてあなたは発している。

その発した念、オーラ、波動が宇宙に満ちる波動の内の同調する波動をあなたの前に現象化する。念が現象化することは創世記の冒頭に書いてある・・・神、光在れと言いたまいければ光ありき、云々・・と。

つまりあなたは実態は想念に似たものであってそれがこの地上三次元世界に現象化した姿が鏡に映るあなたである。また、あなたの念が引き連れて来た波動が現象化したのがあなたの周りの世界である。だから何の誰それの『世界』という表現が通用する。ただ、凡そ人類であるから似たような基本的オーラ・・・人のオーラがある、そこであなたが見ている空や雲、海や山を他の念の主も同じようなものとして見ている、だから話が通じる。

結論・・・あなたの実態は念、波動、またオーラである。現実に見るあなたはその現象化した映像である。あなたは全宇宙にただ一人、孤独に浮かんでいる。『実ありと見ゆれども虚にして虚し』『色即是空空即是色』・・・この実態を昔の人は体験から知っていた、だから『笑う門には福来る』とか『果報は寝て待て』というわけである。

惜しいかな、なまじっか学問とか言うことをすると『何故そういえるか』だの『証拠を見せろ』などと屁理屈を言って不幸せを他人の責任にする。福音書のどこかでイエスさんは言っている、『この時代はみな証拠を求める、しかし・・・』『信仰のない人々よ・・・』と。

Sh'ma Yis'ra'eil Adonai Eloheimu, Adonai echad.