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詩と物語を紡ぎます

七夕 ――織姫愛歌

2022-07-07 18:15:00 | uta
 ――織姫愛歌
   全六首

ゆあみして
ゆかたあてやか
うすけしよう
いさこきいてん
あなたかもとへ

 湯浴みして浴衣艶やか薄化粧
 いざ漕ぎ出ん彦星《あなた》がもとへ


かわらさる
すかしきゑかお
なつかしく
ないてしまいし
あまのかわはん

 変わらざる清しき笑顔懐かしく
 泣いてしまいし天の河畔


ひみなりと
わかてりようりを
たいらげて
われおりいとしと
なくひこいとしや

 美味なりと我が手料理を平らげて
 我織姫愛しと泣く彦星愛しや


ひこやひこ
おりのわかまま
きいてたも
あさまてねすに
おりめててたも

  彦星や彦星織姫の我儘聞いて給
  朝まで寝ずに織姫愛でて給


ひこかほか
たれにもゆるさし
このはたに
ひこよなんしか
らくいんをおせ

  彦星が他誰にも許さじこの肌に
  彦星よ汝が烙印を押せ


きぬきぬは
いまもむかしも
さみしかり
ひこほしおりひめ
やまぬくちづけ

  後朝は今も昔も寂しかり
  彦星織姫止まぬ口付け



written:2022/07/07



4 コメント

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年一度だけの逢瀬 (夢見)
2022-07-08 08:32:50
朝よ来るなと思いつつ過ごすのでしょうか

美しく切ない・・・です
Unknown (碧)
2022-07-08 13:53:21
織姫と彦星のいじらしい愛情と哀しみと。
美しく表現されてますね☆
Unknown (つかさ)
2022-07-08 14:38:38
夢見さま、こんにちは。
今まで全く気が付かなかったのですが、彦星と織姫の逢瀬、夜間なんですね。それも夏の短夜の季節。それは一分一秒が止めどなく惜しいに違いないと思いました。
今回は織姫の心情にシンクロして若い女性の恋心を描いてみました。
Unknown (つかさ)
2022-07-08 15:06:36
碧さま、こんにちは。
我ながら、感情移入、激しいです。
バーンスタイン級だと思います。
( ゜o゜)C=(_ _ #)……バキッ!(笑)

〉ひこやひこ
〉おりのわがままきいてたも
の一首が出来た瞬間、つかさは泣いておりました。

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