V=4/3πr³

詩と物語を紡ぎます

嫌な時代と、呟いてみる

2024-08-08 21:41:05 | uta

無視されて 弱くて 脅えて 寂しくて

   虐げられてきた「奴等こそ!』死ぬな!



  返歌
蜂起せよ!今この時代に蜂起せよ!血の贖いを勝ち取れ友よ




旧い世の矛盾だらけの石垣が春の怒濤と崩れ去り行く
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Cold Moon

2022-12-13 13:30:00 | uta
Cold Moon


1.月齢 3.2

ゆらゆらと
こぎいでしふね
みおくりて
うつろひをしる
ゆふぐれのそら

ゆらゆらと
漕ぎ出し舟
見送りて
心移ひを知る
夕暮れの空



2.月齢 15.4

にじむそら
にじむがままの
いただきに
しろくにじみし
ふゆのもちづき

滲む宙
滲むがままの
天頂に
蒼白く滲みし
冬の満月




したたりし
つきのひかりに
ぬれひたり
あやしくうたふ
らくえふのこゑ

滴りし
月の光に
濡れ浸り
妖しく詩ふ
落葉の聲








written
2022/12/01〜13
photographed
2022/11/27,28,12/8,10,11
Copyright 2011 - 2022 ©Tsukasa allrights reserved


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七夕 ――織姫愛歌

2022-07-07 18:15:00 | uta
 ――織姫愛歌
   全六首

ゆあみして
ゆかたあてやか
うすけしよう
いさこきいてん
あなたかもとへ

 湯浴みして浴衣艶やか薄化粧
 いざ漕ぎ出ん彦星《あなた》がもとへ


かわらさる
すかしきゑかお
なつかしく
ないてしまいし
あまのかわはん

 変わらざる清しき笑顔懐かしく
 泣いてしまいし天の河畔


ひみなりと
わかてりようりを
たいらげて
われおりいとしと
なくひこいとしや

 美味なりと我が手料理を平らげて
 我織姫愛しと泣く彦星愛しや


ひこやひこ
おりのわかまま
きいてたも
あさまてねすに
おりめててたも

  彦星や彦星織姫の我儘聞いて給
  朝まで寝ずに織姫愛でて給


ひこかほか
たれにもゆるさし
このはたに
ひこよなんしか
らくいんをおせ

  彦星が他誰にも許さじこの肌に
  彦星よ汝が烙印を押せ


きぬきぬは
いまもむかしも
さみしかり
ひこほしおりひめ
やまぬくちづけ

  後朝は今も昔も寂しかり
  彦星織姫止まぬ口付け



written:2022/07/07

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春嵐と蒲公英

2022-05-04 13:36:31 | uta
春嵐と蒲公英
  
   春嵐の工事現場



ぼくとつとこうじげんばにたつぢゆうきはがねのはだをしううあらひぬ
朴訥と工事現場に屹立つ重機鋼の肌を驟雨洗ひぬ

したしみしまちなみとひとのきえはてたくうはくのちによこなぐりのあめ
親しみし街並みと人の消え果てた空白の地に横殴りの雨



   風になる


あすふあるとわりてさきたるたんぽぽのむれはゆれをりとくみなみかぜ
アスフアルト割りて咲きたる蒲公英の群生は揺れ居り疾く南風



とききたるしゆしをむすびしわたぼうしいのちのたびじかぜにたくして
季節来る種子を結びし綿帽子生命の旅路風に託して






 * written_2022/03/27,/31,04/01,17.
 * polished_2022/04/18,19,26,27,
  05/01,04.
 * photograghed_2022/04/17.
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蜻蛉、百日紅

2021-08-04 21:28:29 | uta
蜻蛉

「その眼鏡
色彩がとっても
素敵です」
「どもありがとう
お気に入りなの」



どうしたの?
せっかくポーズ
キメたのに
何度撮っても
ピントズレズレ


百日紅

はらはらと
舞ひ落つ傍に
こんもりと
咲き乱れたる
百日紅哉




written
2021.08.03.〜04.
photographed
2021.08.01,03.
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする