重病か? 失踪か? という程、また時間が空いてしまい、ありがたい事に御心配の声など賜った。引越、取材旅行、〆切――と不粋な用事が重なった結果に過ぎず、恐縮です。
それから前述のノートだけれど、けっきょく夢弦のベースアンプを動かしたら背後から出てきたとの事で、御親切にお送りくださった。撤収の時、譜面台を空けるためにいったん移動させてあったのが、どうしてか落ちてしまったのだろう。こちらもお騷がせしました。皆さん、本当にありがとう。
レコーディング生活に入る遑も無く、次の屋根裏が迫ってきた。なんだかんだで、月に一度くらいはライヴが入る。あんまり間が開いて腕前が退化するより良いが、新機軸を打ち出さないと常連客は飽きてしまう。
この19日は、お互いにお客としてライヴを楽しんできたミキコアラマータに支援をお願いし、昨夜はそのリハーサル。残念ながら太朗は仕事で不参加だったため、行きがけに買いましたよオクターヴァ。ギターは他にミキコアラマータのビアンコさんがいらっしゃるし、じゃあ僕はオクターヴ下を出しましょうという余りに幼い発想なのだが、これが意外と面白く、たいそうアドレナリンが出て激しいロックジャム。
先にオクターヴァの事から書こう。楽器店のお嬢さんの弁を信じるなら、現行商品はボスのSUPER Octave OC-3くらいしか存在しない。しかしながらこの機能が凄くて、モードによっては、じゃかんと和音を弾いた時の最低音だけにオクターヴ下を加えてくれるのだ。しかもエフェクト音は別出力としてベースアンプに繋げる。むかしChet Atkinsが第五、六絃だけ専用のマイクにして――という凝った事をしていたが、それ以上の事が簡単に出来る。
常にベーシストと共に演奏してきた僕は、低音を省略する弾き方に慣れているので、即座に最高の結果とは行かなかったけれど、ベースアンプの選択やセッティングによっては、リフ中心の楽曲ばかりのバンドなどでは、充分にギター兼ベース・プレイヤーを誕生させうる機能ではなかろうか。オクターヴ音は、ちゃんとしたベースの音色としては薄いというか平べったく、抜けるとは云い難いので、コーラスエフェクトなど通すといいんじゃないかと感じた。僕はそこまでやりませんが。
いざ音を出したら、最初は如何かと感じたメタリック茶色の筐体も素敵に思えてきた。ラヂデパで唯一真っ当な勤め人である太朗は、否応なくリハーサルの欠場が多い。歌を中心に練習したい時など、やっぱり低音は欲しい。かといって俺が電子オルガンは弾けんしな。そもそもスタジオに無いしな。という訳で、ありがとうボス、ありがとうOC-3。名前を付けて愛用するぜ。ブラウン神父というのはどうだ。
で、僕が付け焼き刃のギター兼ベース(楽器緑牛)。ビアンコさんはBurnyのレスポール・ジュニア――ギブソンのP-94がフロントに増設してある。かっこいい!
P-94というのはダブルコイル・サイズのシングルコイルで、僕は誕生日が九月四日なので、つねづね気になっていた。同じ誕生日の人に故梶原一騎や、俳優の小林薫、荻野目慶子などがいて、彼らも気になっているに違いない。
ビアンコさんの腕前あってには違いないが、艶のある美しい音色で感心する。俺のフライングV、これに換えようと思ったり。
それにしてもビアンコさん、若いのに巧い。僕が彼の歳の頃なんざ、狙った隣の絃を弾かないだけで精一杯でした。当日、ご参加いただく曲ではほぼ交互にソロをとるので、ギターという直情的な楽器の、彈き手による違いっぷりもまた御堪能ください。
ミキコ嬢の声質は、小山ほどハスキィではないが小山に似ている。二人がハモると一つの楽器状態になる。これがまた面白い。ビアンコさんや僕が加わると三声で、三声以上のハーモニィにはある種の魔力がある。架空のでっかいオルガンが生じる。
現在のミキコアラマータはアコースティック寄りだが、19日の「ミキコアラヂデパ」――長いな。「コアラヂ」でいいか――は厚いコーラス含みの爆音ロックバンドなので、ぜひ御期待ください。ふとした思い付きから始まったとは思えない、ちょっと他にはない音楽をお届けできるかと思う。
ちなみに対バンの一つBoniteは、うちのドラム奥野がリーダー。すまん、こちらのライヴは観たことがないので、上手い宣伝文句が見つからん。「叩きまくる奥野が良い」とラヂデパを観にきてくださるお客さんには、美味しいギグかと。
★ラヂオデパート(Rock)
津原泰水(Vo,G)/稲葉太朗(B)/奥野芳幸(D)/小山亜紀(Vo)
http://wave.ap.teacup.com/radiodepart/
【4/19 渋谷屋根裏(渋谷)】03-3477-6969
http://shibuya-yaneura.com/
日時:4/19(木) 18:00open 18:30start
前売券:2,000円 当日券: 2,300円
対バン:Bonite/他
※スペシャルゲスト:ミキコアラマータ(http://a-la-mata.com/l/)
※ラヂデパ(w/ミキコアラマータ)の出演は19:50頃です。
それから前述のノートだけれど、けっきょく夢弦のベースアンプを動かしたら背後から出てきたとの事で、御親切にお送りくださった。撤収の時、譜面台を空けるためにいったん移動させてあったのが、どうしてか落ちてしまったのだろう。こちらもお騷がせしました。皆さん、本当にありがとう。
レコーディング生活に入る遑も無く、次の屋根裏が迫ってきた。なんだかんだで、月に一度くらいはライヴが入る。あんまり間が開いて腕前が退化するより良いが、新機軸を打ち出さないと常連客は飽きてしまう。
この19日は、お互いにお客としてライヴを楽しんできたミキコアラマータに支援をお願いし、昨夜はそのリハーサル。残念ながら太朗は仕事で不参加だったため、行きがけに買いましたよオクターヴァ。ギターは他にミキコアラマータのビアンコさんがいらっしゃるし、じゃあ僕はオクターヴ下を出しましょうという余りに幼い発想なのだが、これが意外と面白く、たいそうアドレナリンが出て激しいロックジャム。
先にオクターヴァの事から書こう。楽器店のお嬢さんの弁を信じるなら、現行商品はボスのSUPER Octave OC-3くらいしか存在しない。しかしながらこの機能が凄くて、モードによっては、じゃかんと和音を弾いた時の最低音だけにオクターヴ下を加えてくれるのだ。しかもエフェクト音は別出力としてベースアンプに繋げる。むかしChet Atkinsが第五、六絃だけ専用のマイクにして――という凝った事をしていたが、それ以上の事が簡単に出来る。
常にベーシストと共に演奏してきた僕は、低音を省略する弾き方に慣れているので、即座に最高の結果とは行かなかったけれど、ベースアンプの選択やセッティングによっては、リフ中心の楽曲ばかりのバンドなどでは、充分にギター兼ベース・プレイヤーを誕生させうる機能ではなかろうか。オクターヴ音は、ちゃんとしたベースの音色としては薄いというか平べったく、抜けるとは云い難いので、コーラスエフェクトなど通すといいんじゃないかと感じた。僕はそこまでやりませんが。
いざ音を出したら、最初は如何かと感じたメタリック茶色の筐体も素敵に思えてきた。ラヂデパで唯一真っ当な勤め人である太朗は、否応なくリハーサルの欠場が多い。歌を中心に練習したい時など、やっぱり低音は欲しい。かといって俺が電子オルガンは弾けんしな。そもそもスタジオに無いしな。という訳で、ありがとうボス、ありがとうOC-3。名前を付けて愛用するぜ。ブラウン神父というのはどうだ。
で、僕が付け焼き刃のギター兼ベース(楽器緑牛)。ビアンコさんはBurnyのレスポール・ジュニア――ギブソンのP-94がフロントに増設してある。かっこいい!
P-94というのはダブルコイル・サイズのシングルコイルで、僕は誕生日が九月四日なので、つねづね気になっていた。同じ誕生日の人に故梶原一騎や、俳優の小林薫、荻野目慶子などがいて、彼らも気になっているに違いない。
ビアンコさんの腕前あってには違いないが、艶のある美しい音色で感心する。俺のフライングV、これに換えようと思ったり。
それにしてもビアンコさん、若いのに巧い。僕が彼の歳の頃なんざ、狙った隣の絃を弾かないだけで精一杯でした。当日、ご参加いただく曲ではほぼ交互にソロをとるので、ギターという直情的な楽器の、彈き手による違いっぷりもまた御堪能ください。
ミキコ嬢の声質は、小山ほどハスキィではないが小山に似ている。二人がハモると一つの楽器状態になる。これがまた面白い。ビアンコさんや僕が加わると三声で、三声以上のハーモニィにはある種の魔力がある。架空のでっかいオルガンが生じる。
現在のミキコアラマータはアコースティック寄りだが、19日の「ミキコアラヂデパ」――長いな。「コアラヂ」でいいか――は厚いコーラス含みの爆音ロックバンドなので、ぜひ御期待ください。ふとした思い付きから始まったとは思えない、ちょっと他にはない音楽をお届けできるかと思う。
ちなみに対バンの一つBoniteは、うちのドラム奥野がリーダー。すまん、こちらのライヴは観たことがないので、上手い宣伝文句が見つからん。「叩きまくる奥野が良い」とラヂデパを観にきてくださるお客さんには、美味しいギグかと。
★ラヂオデパート(Rock)
津原泰水(Vo,G)/稲葉太朗(B)/奥野芳幸(D)/小山亜紀(Vo)
http://wave.ap.teacup.com/radiodepart/
【4/19 渋谷屋根裏(渋谷)】03-3477-6969
http://shibuya-yaneura.com/
日時:4/19(木) 18:00open 18:30start
前売券:2,000円 当日券: 2,300円
対バン:Bonite/他
※スペシャルゲスト:ミキコアラマータ(http://a-la-mata.com/l/)
※ラヂデパ(w/ミキコアラマータ)の出演は19:50頃です。
スタジオでは津原さんはじめ、皆さんのレベルの高さに驚きました。ギター的には個人的にはP94よりもbunnyだということが売りです。
すっごく楽しかったです。誘ってくださっていりがとうございました。
ライブの写真をアップしたので、ぜひご覧くださいませ。
http://album.nikon-image.com/nk/NK_AlbumPage.asp?key=1027471&un=891
ではではまた!