ラヂオデパートと私

ロックバンド“ラヂオデパート”におけるギタリストとしての津原泰水、その幾何学的な幻視と空耳。

Blues Juniorときた

2006-12-05 22:48:35 | アンプ
 池袋フリーフローランチに備え付けの機材を問い合わせたので、結果を附記しておく。
 やっぱりフェンダーのアンプだった。嫌がっている訳ではない。声を大にして強調しておくが、僕はフェンダーのアンプが好きだ。バンドを組んだばかりの頃、いつも使っていた練習スタジオには後期型――通称「銀パネ」のTwin Reverbが在った。今のラヂデパには合わないが、あれはあれで本当に良い音だった。じゃりーん、とね。
 フリーフローランチに在るのはBlues Juniorだという。これも安価ながら良いアンプだ。曖昧な表現で申し訳ないが、なんとなく「(音の)上の方が角張っている」印象があるものの、弾いていて楽しいアンプには違いない。調べてみたらスピーカーはフェンダー製という事になっていた。どこがOEM生産しているのだろう。
 このあいだのマーシャルに比べたら、あれを使うのはリスキーでもなんでもない。というわけで一月までは自分のアンプを運ぶ必要が無くなった。なんで僕はアンプを買おうとしているんだ?

 ベースアンプはローランドのキューブだと云われた。モデリングとは無縁の旧いキューブだろう。これも名機だ。もしギター用のあのオレンジ色の奴がいま売られていたら、僕はきっと買ってしまう。
 自分たちにとって安価な国産アンプを、僕らはしばしば下に見る。むかし英国を旅行した時、僕は楽器店で仰天したのだ。トランジスタ・モデルでもいいから一度本物に触れてみたいと願っていたヴォクスが、いい加減に並べられ若者たちに手荒に扱われている一方、誰にも触れられない高所で、高級品としてライトを浴びているのが、我等がJC-120――僕らがスタジオでさんざん蹴飛ばしてきた、あの日本製アンプであることに。

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