ラヂオデパートと私

ロックバンド“ラヂオデパート”におけるギタリストとしての津原泰水、その幾何学的な幻視と空耳。

君去りし後

2006-11-06 06:00:13 | ライヴ
 去る三月十五日、HOT KUMAのリーダー森下寿一氏のサイドユニットgreen spoon、及びHERES FOR THERESとメンバーが被っているドーグ(DAWG)バンドInstead Of Netと、ご一緒させていただいた時のセッションの音源。とても今世紀のライヴハウスとは思えない。
http://homepage2.nifty.com/tsuhara/radiodepart_and_me/AfterYou'veGone.mp3

 店員さんが手許で録って店のサイトにアップしていたもので、時間が短いのが残念。本当はほぼ全員がソロをとったので異様に長く、お客さんたちがだんだんとトランス状態に入っていくのがステージからわかった。音質も秀逸とは云いかねるが、ライヴハウスの雰囲気はこのままのほうが伝わると思う。
 最初のフィドルはI.O.N.の山崎規夫氏、続いて森下さんのピアノ、I.O.N.とHERESの双方で活躍する竹内信次氏のマンドリン、そして僕——ふざけて弾いたわけではないし特に音を外してもいないのだが、録音を聴いたらこんなだった。それにしても各バンドの特徴が如実で面白い。野趣の山崎、粋な森下、流麗な竹内、物狂いの津原といったところか。

 ベースとドラムはラヂデパの太朗と奥野。小山も最後の最後に歌ったのだが、残念ながらフェイドアウト後のこと。この音源のあいだは、教師みたいに次にソロをとる者を指名し続けている。


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