私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

没後10年 テレサ・テン

2005年05月08日 | 台湾
アジアの歌姫、テレサ・テンの没後10年の日にあたる今日、多くのファンが墓参に訪れたそうです。
80年代は、歌番組の全盛期でしたから、当時小学生だった私もよく覚えています。「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」・・・・それこそ時が流れても色あせない素晴らしい曲ばかりだと思います。

10年前タイのホテルで喘息による呼吸困難で急逝したとの報を聞いた際は、正直ちょっと信じ難い思いがいたしました。当時は中台問題等はほとんど存じませんでしたが、89年の天安門事件に抗議してその後デモ活動等を行っていたことは週刊誌等で報じられていたからです。
80年頃の中華民國(台湾)では、風船に入れたテレサのカセットテープを大陸に向けて飛ばしたりしていたそうです。また95年頃まで大陸に向けて流されていた「自由中國之声」というラジオ放送の主役もテレサ・テン。彼女は文字通り「自由中國」の象徴だったようで、大陸では、

「不愛老(小平)、只愛小(テレサ)」
「小(テレサ・テン)の人気は、老(小平)を圧倒する」
「中国の昼は老が支配し、夜は小が支配する」

等と言われていたようです。蒋介石・経國父子がその生涯において果たせなかった「大陸反攻」。それを歌声で成し遂げたのが、テレサ・テンだったのかもしれませんね。

彼女の死に対する疑念は今もありますが、命日の今日はアジアの歌姫を静かに追慕したいと思います。


※写真・・・・8日の命日を前にテレサ・テンさんの墓に花をたむけるファン=7日、庄司哲也写す(毎日新聞)10時36分更新


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