久しぶりに、私が好きなCDを紹介します。
ローラ・ニーロという日本ではそこまで知られていないシンガーソングライターの最後のレコーディング作品。
彼女の曲はいろいろな人にカバーされていて、特に「ウェディング・ベル・ブルース」という曲がアメリカではよく知られていると思われます。
キャロル・キングがカーネギーホールコンサートの中で、「"Fine Lady"というものが存在するとしたら、それは彼女のこと」と言及していたりします。
97年に49歳の若さで亡くなりました。
この『エンジェル・イン・ザ・ダーク』は、彼女が最後に制作を進めていたのに途中で断念せざるを得なくなったオリジナルアルバムとカバーアルバムのレコーディング音源を集めたものです。
私がこれを初めて聴いた時、冒頭の"Angel In The Dark"で声の持つ力に圧倒されました。
"come back to me"と繰り返しているだけの歌詞を、こんなに力強く歌う人がいるのかと、衝撃的でした。
RAG FAIRがカバーしている"La La Means I Love You"もこの中でカバーされています。
彼女は独特の感性を持った人です。
死を感じる、と先日書きました。以前、インスピの音楽にも死を感じると書いたことがありますが、それとは全く違う意味です。
インスピの中の『死』は、「美しい死」です。若い感性が思い描くような。ただ憧れを含んだ、死そのものを見つめている三島由紀夫の持つイメージとは一線を画し、生命の中にある者が常に意識している死です。彼らが見ているのはあくまで「生」です。
ローラ・ニーロの中にあるそれは、生々しい「死」そのものです。
糾弾し、かつそれを受け入れているような不思議な穏やかさがあります。
時期によってつくる曲がかなり変わってきています。
デビューアルバム『First Songs』、最も問題作といわれる『New York Tendaberry』、そして最後の『Angel In The Dark』の3枚は、それぞれわかりやすく趣を異にします。
ウェディング・ベル・ブルースに代表されるような少女の純粋さ、孤独や死を糾弾しピアノにぶつけた荒々しさ、母親のような穏やかさ。
2度の結婚や出産により休止しながらも活動を続けてきたローラ・ニーロという女性の一生が歌に現れているように思います。
彼女はライブでは「孤高の人」で、観客とかかわりを持とうとしなかった、と言われているようです。
歌声を届けることにしか興味がなかったのかもしれません。
その意味ではRAG FAIRとは非常に対照的な歌手です。
でも、「歌手・土屋礼央」は実はこういう歌手になりたいのかもしれないとちらりと思ったりします。去年、ズボライブを見てそう思いました。
本当に彼がそれを目指すとすれば、ラグもズボも含めバンド活動からは離れると思いますけどね。
まぁ、なりたいとしても目指さないだろうと、今の時点では思います。
・・・だいぶわかりにくいことを書きましたが、すべて私の感性による感想ですので、あまりお気になさらぬよう。
これをやるから私の記事はわかりにくいと言われるんだと思う。
もしローラ・ニーロに興味が湧いた方がおられましたらぜひ。
ローラ・ニーロという日本ではそこまで知られていないシンガーソングライターの最後のレコーディング作品。
彼女の曲はいろいろな人にカバーされていて、特に「ウェディング・ベル・ブルース」という曲がアメリカではよく知られていると思われます。
キャロル・キングがカーネギーホールコンサートの中で、「"Fine Lady"というものが存在するとしたら、それは彼女のこと」と言及していたりします。
97年に49歳の若さで亡くなりました。
この『エンジェル・イン・ザ・ダーク』は、彼女が最後に制作を進めていたのに途中で断念せざるを得なくなったオリジナルアルバムとカバーアルバムのレコーディング音源を集めたものです。
私がこれを初めて聴いた時、冒頭の"Angel In The Dark"で声の持つ力に圧倒されました。
"come back to me"と繰り返しているだけの歌詞を、こんなに力強く歌う人がいるのかと、衝撃的でした。
RAG FAIRがカバーしている"La La Means I Love You"もこの中でカバーされています。
彼女は独特の感性を持った人です。
死を感じる、と先日書きました。以前、インスピの音楽にも死を感じると書いたことがありますが、それとは全く違う意味です。
インスピの中の『死』は、「美しい死」です。若い感性が思い描くような。ただ憧れを含んだ、死そのものを見つめている三島由紀夫の持つイメージとは一線を画し、生命の中にある者が常に意識している死です。彼らが見ているのはあくまで「生」です。
ローラ・ニーロの中にあるそれは、生々しい「死」そのものです。
糾弾し、かつそれを受け入れているような不思議な穏やかさがあります。
時期によってつくる曲がかなり変わってきています。
デビューアルバム『First Songs』、最も問題作といわれる『New York Tendaberry』、そして最後の『Angel In The Dark』の3枚は、それぞれわかりやすく趣を異にします。
ウェディング・ベル・ブルースに代表されるような少女の純粋さ、孤独や死を糾弾しピアノにぶつけた荒々しさ、母親のような穏やかさ。
2度の結婚や出産により休止しながらも活動を続けてきたローラ・ニーロという女性の一生が歌に現れているように思います。
彼女はライブでは「孤高の人」で、観客とかかわりを持とうとしなかった、と言われているようです。
歌声を届けることにしか興味がなかったのかもしれません。
その意味ではRAG FAIRとは非常に対照的な歌手です。
でも、「歌手・土屋礼央」は実はこういう歌手になりたいのかもしれないとちらりと思ったりします。去年、ズボライブを見てそう思いました。
本当に彼がそれを目指すとすれば、ラグもズボも含めバンド活動からは離れると思いますけどね。
まぁ、なりたいとしても目指さないだろうと、今の時点では思います。
・・・だいぶわかりにくいことを書きましたが、すべて私の感性による感想ですので、あまりお気になさらぬよう。
これをやるから私の記事はわかりにくいと言われるんだと思う。
もしローラ・ニーロに興味が湧いた方がおられましたらぜひ。