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伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

自治組織さまざま

2025-06-19 23:27:42 | 民俗学

 地域の末端の自治は、さまざまであることはここでも何度か述べていること。安曇野市では地域を区で分けており、全域「区」という割り振りがされていて、線引きも明確にしているよう。もちろん自治としてもそうだが、土地も「区」によって分別されているから、たとえ自治組織に入っていなくとも地域を呼ぶ際には「区」に割り振られた名称で判別しているようにも見える。いっぽう伊那市のように安曇野市同様に「区」で自治組織を分けているものの、区を構成していない自治組織もあって、市の行政上は「区」を構成していなくとも区と同様の扱いでそうした地域を捉えているよう。伊那市内の「区」にはかなり小さな(戸数が)区もあるようで、区を成していないもっと大きな区ではない自治単位もあるよう。いずれにしても行政側が都合の良い捉え方をしているとも言えそうだ。

 とはいえ、実際の自治組織はさまざま。区を自治組織として行政は扱いながらも、その下にもいくつもの組織があったりする。ある地域では区の下に「班」があるといえば、ある地域では「ブロック」と称していたりする。我が家のある地域では「区」があるものの、行政側が捉える際の自治組織は「自治会」であり、「区」はそうした自治組織のまとまった地域を指している。なぜそうなったかといえば、わが家のある地域の「区」は、昭和の合併以前の旧村にあたる。したがって安曇野市や伊那市の「区」とはあり方が異なる。

 ところ変われば、ではあるものの、結果的には行政と直結する自治組織が何かということになるのだろう。それさえ地域によってさまざまなのである。


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