まこっちゃんのリフォームまでの軌跡

1人暮らしの我が家のリフォームといろんな事のブログ

旅のネタ

2007-01-12 18:21:04 | 旅行
今年最初のライブが決定しました。2月12日 Voodoo Loungeです。出番は、いつになるか分からないけれど、最高のパフォーマンスを!


旅の話の続きです。

最初に断っときますけれど、別に母が嫌いな訳ではありません。母は、私がギターを弾く事に唯一理解してくれた家族です。私は、20歳から25歳までの時、家業である土木建設会社の借金を返すために給料なしで家の仕事に従事するのですが、音楽をやりたかった私が、ヤマハのLモーションというコンテストに福岡県の大会に出る為に、なけなしのお金を工面しギターを買ってくれました。この事は忘れた事はありません。(有難うね!母ちゃん)

さて、フランスは花の都パリに着いた私達ですが。
着く前の関西空港でのエピソードが飛んでいたので、それからね。

ツアーの中で、長崎から来ていた教師の家族について、彼らは、パリに留学して、当地で結婚する甥っ子の結婚式に行くため、ツアーに参加している親族旅行の面々(元教師の老夫婦と親戚の家族がお父さんと子供二人で計5人)でした。その長たる元体育教師の方と奥さんは、オリンピックに何回も行かれているらしく、海外旅行を何回も行っているとのことでした。パリにも何度も来られているそうです。しかし、旦那さんの方は、元来の大酒飲みの為か、脳梗塞で、右半身が付随で、体が大変不自由でした。

関西空港に行かれた方は、解るとおもいますが、空港内から飛行機にのるまでは、大変距離があり、ツアーの人たちの歩くスピードについてこられる訳がなく、ビッコを引きながら80mほど遅れて歩いていました。が!だれも面倒を見ないのです。奥さんも親戚の方も、遅れようが空港内で迷おうが!私と母は、親戚や奥様に誰にも相手にされない、70歳過ぎの元体育教師を、手を引き、荷物を持ち空港内を遅れて搭乗ゲートに着きました。
(おいおい、それは、ツアコンの仕事やろうが?)

なぜ、私達母子がその老体育教師を助けたかと言うと、私の父親が、私が高校3年生の冬に脳梗塞で倒れてしまい、同じように半身不随だったからです。私の父は、左半身マヒでした。私と母は、いつでもそんな時は父親を思い出しどんな人でも手を貸してしまうのです。私は、その事に何も、別段言う事はないのですが、その奥さんと、子供たちのお父さんは、一言の御礼の言葉はありませんでした。

親族間で、どんな事があったにせよ、迷っている半身マヒの老人を置いてけぼりにして、連れていった赤の他人に、一言の挨拶もなしに当たり前のように振舞って、

「何というヤツなんだろう!」

もう、怒りモードでした。確かにあの老夫婦は気位が高く、旅行自慢のオンパレードで、子供たちのお父さんも子供たちも嫌っていたみたいでした。子供たちのお父さんは、子供に掛かっていなければいけないし、パーティー用に日本のお酒をしこたま買い込んでいたので、物凄い荷物の量で、それどころでは無かったのであろうが、それを、なぜ私たちが?

私は、母に、

「フランスに着いたら、あのような手助けは出来ないと思うから、俺は母ちゃんの事で精一杯だからね。ツアコンにまかせた方がいいよ。」

とアドバイスしました。
案の定、ドゴール空港で、その奥さんは置き引きに合い、必死に荷物を取り戻していました。                

(おいおい、海外旅行は何度も行っとったっちゃないと?そんなに荷物を持ってたら狙われるのは当然やろ。)(その時、私はタバコを吸っていたので、奥さんが、荷物を取り返しているところに駆けつけたら、置き引きは、走って逃げていった。)

その置き引きは、ホテルのベルボーイの格好していたので、みんな気がつかなかったのです。奥さんは荷物を置き引きに預けちゃった訳ね。

   (さすがは、本場の置き引き、衣装までこだわっていた。)
   (君は、日本に来たら、一流のコスプレマニアになれるよ。)

よくよく、考えると空港から、バスに乗るのにベルボーイみたいに荷物を運んでくれるヤツがいるわけないよね。
母親は、本場の犯罪者を目の当たりにして、ビックリしていました。
私は、内心このプライドの高い奥さんが何となく好きではなかったので、内心、

(いいぞ!置き引き!よくやった!)(私の中の悪魔のささやき)(トムとジェリーにあったよね。)

と心の中でほくそえみ、

「大丈夫ですか?良かったですねー、荷物が戻ってきて。」

と心配しているフリをして声を掛けたら、

「私は、海外に何度も来ているから、こういう事は慣れています。」

ときました。

(オイオイ、またそれか!)

で私は、

「そうですよね、私が心配する事はいらんですよね!ははははは。」

と情けなく笑い答えました。うん、これで私はこの旅行中、この親族旅行のかたがたの事は面倒見る必要はなく、母親の事だけで大丈夫だと確信しました。これは、すごく当たり前の事なんですけれどね。しかし、これで終わりでは無く、この後、悪夢の連続が続こうとは!
                               ・・・・・つづく