TRITON

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霊界通信「13階段の怪」

2017年12月21日 15時33分29秒 | ひとりごと



小学校の通学路の途中に
みんなが「13階段」と呼んでいる階段があった

土手の下から上に抜ける階段で
普段は使わないけど家から駅への近道になっているのだった
みんなの話では
下から一段ずつ数えていって13で登りきると死ぬ、不幸になる
とか
本当は14段だとか
時によって段数がかわるとか
いろいろなうわさがあった

ある日の夕方

僕はお母さんにお使いを頼まれて近所のコンビニに行ったけど
お目当てのものがなくて
店員さんがスーパーならあるよと教えてくれたのでスーパーにいくことにした

「しかたないからあそこ通ってくか」

その時僕ははじめて「13階段」を通った
階段のしたには知らないおじさんが立ってて携帯をいじっていた

ちょっとまよったけど数えながら登った
あと一段で12になった
あれこのままだと13段になっちゃう
足が止まった
黙っていちばん上に足をおいたら

「じゅうさん」

とうしろから小さく誰かが言う声がした
振り向いたけどそこにはだれもいなかった
さっきのおじさんはいたけど男の人の声ではなかった

背中の汗が一気に冷たくなった
家で待つお母さんの顔が浮かんだ

僕は

その男の人が女の子の声色で「じゅう」さん(たぶん韓国の人だ)という名前の人に呼び掛けたのだ
と思い込むことにしてその場をあとにしたのだった

がくぶる

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