浅田次郎「帰郷」は
日本人がなるたけ見たくないものを
ひん剥いてしまった作品・・・
戦友の肉を喰らうまでに
ならざるを得なかった無謀な戦争。
それも日本が好んで始めたわけでもなかった
のに
何万の無駄死に、餓え死に、自害・・・
これらの死に何か意味をつけねばと
日本国家が考えたのは「お国のために」
そしてお国はそのまま「天皇陛下」だった。
天皇ご自身が欲したのではなく
利用されてしまわれたといえる。
あの戦争は欧米の「締め付け」によった。
あの抑圧が一つの国家を破滅的な戦争へと
走らせたのを
今の北朝鮮にそのままそっくりだと
主張しているのは武田邦彦氏。
かつての「真珠湾」が今度は
「核ミサイル」で東京へ
ということになるかもしれない。
どんどん締め付ければ締め付けるほど
起爆力が高まっていく。
第二次大戦の導火線と同じ轍を踏もうと
するのは是か非か・・・
北を侮ってはならない
あの地には「その人のために死ね」
という
どこかで聞いたような思想ががっちり
存在していて
どんなに国民が嘆こうとも
「真珠湾」が爆発することを
忘れないように・・・