人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

留守にする

2016年11月25日 | 日記

明日からしばらく

「留守にする」

るすにするーー

別に「回文」を面白がっているわけではなく

はい、後ろから読んでも同じって

やつね。

そうではなくてほんとに十日ほど

「るすにする」のです。

新幹線や地下鉄に乗ってて

何よりうれしいのは

おばあさんがちゃんと自分の足で

乗っているのを見るときです。

ああ、仲間だ、と思うのですね。

そして、いつまでこうしていくつも

乗り換えて旅に出ることが

できるかしらん

思うのでした。

旅先で死ぬって大変なことだな

とか

息子のところで死んだら

役所にいって焼却証明もらうのが

遠くて大変だな

とか

ぽっくり死ぬのが理想だけど

場所によるなあ

とか

死んだら日本海に散骨してもらうように

遺書書いたけど

大丈夫かなあ

とか

いろいろ気が散って

旅を心ゆくまで楽しむ

に至らないのが

老婆というもの

なのでしょうか。

 

 

 

 

 


嵯峨菊

2016年11月24日 | 日記

嵯峨菊、という菊があります

めったに売ってはおりません

たぶん、京都のどこかでは

売っているのでしょう。

そこでネット・・・

ついに念願の嵯峨菊を求めて

植えました。

なんという繊細な姿、

平安のみやこびとが

愛した菊なのでしょうか

が・・・

二年ほどで途絶えてしまいました。

平安貴族のように

儚く消えて

今は

もっとたくましい菊が

庭のあちこちに

というのも、

あちこちに挿し木したからで

嵯峨菊は挿し木しても消えちゃいました。

たくましいのは小菊でした。

貴族のかけらも感じられない

力強い健気な菊。

でもときどき

ああ、あの菊があったらなあと

惜しむのですが

高価だからもう二度と

お目にかかれません・・・


二本松にて

2016年11月23日 | 旅行

ずっと以前

二本松に行ったことがありました

光太郎智恵子の「智恵子の実家」を

見たくて。

駅前はしーんとして

どこかしら

空漠としていました。

人の気配もなく

やっと見つけた「智恵子の実家」は

閑散とした道にぽつんと

そこだけ古めかして建っていました。

聞けば復元。

そうです、二本松は大火に遭っていた

とのことです。

そう言えば米沢も大火に遭った町だとか。

もっと言えばあの会津も大火に遭ったとか。

ーーいえ、戊辰戦争のことではなくーー

やれやれ、歴史に懐かしき町はいずこも

大火に見舞われていたのですね。

しかし町の大火と言えば

江戸と京都ですが

都市の大火はむしろ「復活」の原動力

にでもなるのでしょうか

大にぎわい・・・

地方のかつて輝いた町は

今にも沈みそうな気配。

どうぞ元気になってほしいものです。

大火ではなく大地震の

倉吉も熊本も元気になってください。

 

 


二本松にて

2016年11月23日 | 旅行

ずっと以前

二本松に行ったことがありました

光太郎智恵子の「智恵子の実家」を

見たくて。

駅前はしーんとして

どこかしら

空漠としていました。

人の気配もなく

やっと見つけた「智恵子の実家」は

閑散とした道にぽつんと

そこだけ古めかして建っていました。

聞けば復元。

そうです、二本松は大火に遭っていた

とのことです。

そう言えば米沢も大火に遭った町だとか。

もっと言えばあの会津も大火に遭ったとか。

ーーいえ、戊辰戦争のことではなくーー

やれやれ、歴史に懐かしき町はいずこも

大火に見舞われていたのですね。

しかし町の大火と言えば

江戸と京都ですが

都市の大火はむしろ「復活」の原動力

にでもなるのでしょうか

大にぎわい・・・

地方のかつて輝いた町は

今にも沈みそうな気配。

どうぞ元気になってほしいものです。

大火ではなく大地震の

倉吉も熊本も元気になってください。

 

 


米沢にて

2016年11月22日 | 旅行

旅の話をもう少し。

以前、米沢に行きました

といっても、山形に行く途中下車でしたが

キャリーを引いてがらがらと

駅前の道を歩いていたけど

上杉神社までの道がわからず

ある家の前で車の掃除をしていた人に

「上杉神社はどこでしょうか」

と尋ねました。

「ここをまっすぐです」

「どうもありがとうございます」

というわけで二分ほど歩いたら

すーっとさっきの車が寄ってきて

その男性が「送りましょう」と

言ってくれたではありませんか。

旅先のこんな親切はほんとに

うれしいものですね。

帰りはゆっくりと違う道を楽しみながら

駅まで。

たったそれだけのことですが

旅先のぬくもりというものは

忘れ難いものですね。

というのも先日

前途有望な学生が

コロンビアであまりにもあっけなく

殺された

事件を思うと・・・

つい

日本はなんていい国なんだろうと

小さな旅を思い出したのでした。