■1月19日/MGMグランドアリーナ,ラスベガス/WBA世界ウェルター級タイトルマッチ12回戦
正規王者 マニー・パッキャオ(比) VS 元4階級制覇王者/WBA6位 エイドリアン・ブローナー(米)
昨年10月、突如アル・ヘイモンとのマネージメント契約締結を発表したパッキャオが、いよいよ移籍(?)第1戦を迎える。相手に選んだのは、名うての問題児エイドリアン・ブローナー。
※Report: Manny Pacquiao signs with longtime Floyd Mayweather adviser Al Haymon
Pacquiao may have opened the door to some big names at welterweight with this move
2018年10月11日/CBS Sports
https://www.cbssports.com/boxing/news/report-manny-pacquiao-signs-with-longtime-floyd-mayweather-adviser-al-haymon/
MGMグランドの特設リングに上がるのは、ティム・ブラッドリーとのラバーマッチ(2016年4月)以来2年9ヶ月ぶり。Showtime単独のPPVに登場するのも、2011年5月のシェーン・モズリー戦以来だから、実に7年8ヶ月ぶりとなる。
※2015年5月のメイウェザー戦は、HBOとShowtimeの共同中継。
昨年の暮れ、遂に40歳の大台に乗ったパックマン。現役として残された時間は限られており、ヘイモンのグループ入りを決断したのは、フロイド・メイウェザーとのリマッチを何としても実現したいからに他ならない。
2人ともIRS(米国歳入庁)から巨額の税金滞納を指摘され、あれこれと苦しいエクスキューズを弄しながらも、この問題を一気に解決する手段は、リマッチをやる以外にないと承知している。
クリスマス休暇を返上したメイウェザーが、轟々たる在米マニアの非難をものともせず、わざわざ大晦日に合わせて来日し、ボクシングの実戦経験が皆無な日本の若いキックボクサーをなぶり者にして、恥も外聞もなく900万ドル(あくまで公称)の荒稼ぎをやらかしたのも、元はと言えばこの一件が原因。互いの利害は完全に一致しており、後はタイミングと条件次第・・・。
アラム+デラ・ホーヤ連合軍と表面上は敵対するように見えて、大切な掌中の珠とも言うべきジェルウィン・アンカハス(IBF J・バンタム級王者)をトップランクに預けて渡米させている。
そして、生涯の宿敵ファン・M・マルケスやホルヘ・アルセ、チャベス・Jr.らのメキシカン・スターをプロモートしてきたフェルナンド・ベルトラン(プロモシオネス・サンフェル/ザンファー・プロモーションズ)から、マッチメイカーのショーン・キボンズ(元々アラムの下で仕事をしていた)を譲り受けるなど、トップランク,サンフェル,ゴールデン・ボーイとの協調関係もしっかり残す。
パッキャオが立ち上げたMPプロモーションズを取り仕切るマイケル・コンツ(パックマンの代理人)は、万事やることにソツがない。
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□147ポンドのブローナーは一流に非ず?
2011年11月、130ポンドのS・フェザー級で世界に名乗りを上げたブローナーは、1年後の2012年12月、我らがリナレスを血ダルマの逆転KOに屠ったアントニオ・デマルコを8回TKOで打ち砕き、135ポンドのライト級を制覇。
フロイド・メイウェザーを真似たL字の構えを取りながら、積極的に圧力をかけて距離を詰め、厚みのある上半身から繰り出す容赦ない強打で相手を打ちのめす。省エネ安全策とは対照的な、「積極的に攻め崩すメイウェザー・スタイル」の登場に、世界中のファンが色めきたった。
ファンの誰もが期待し注目しながら一向に見当たらない、”ポスト・メイウェザー&パッキャオ”の筆頭候補に、一躍躍り出たと言っても過言ではない騒がれ方に、ブローナー本人も有頂天になっている様子がアリアリ。
しかし、そう簡単に問屋は卸してくれない。2013年6月、140ポンドのS・ライト級をすっ飛ばして、一気に147ポンドのウェルター級へと増量したブローナーは、キャリア末期のポーリー・マリナッジに苦闘を強いられる。僅少差×2名,大差×1名と割れたユナニマウス・ディシジョンは、先行きに大きな不安を残す。
悪い予感は的中した。続くマルコス・マイダナとのWBAタイトルマッチで、2度のダウンを奪われ惨敗。ひとまず140ポンドに退却して3試合を戦ったが、すべて中堅クラスを相手に冴えない判定勝ち。
2015年6月、ショーン・ポーターとのノンタイトルで、ウェルター級進出にリトライするも、明白な0-3判定負けに退く。140ポンドに降りてWBAのレギュラー王座を獲り、どうにかこうにか3階級制覇を形にしたが、ライト級までの輝きを取り戻すことはできない。
2017年に入ると、2月に3度目のウェルター級アタック。147ポンドの正規リミット契約でメキシカンの中堅選手とぶつかり、2-1のスプリットで辛くも面目を保つ。そして7月、140ポンド契約でマイキー・ガルシアにグウの音も出ない完敗。
それでも147ポンド制覇の夢は諦め切れず、昨年4月ジェシー・バルガス(パッキャオとブラッドリーに敗北)と対戦。前半リードを許したブローナーは、中盤以降決死の反撃を開始。チャンピオンシップ・ラウンドを奪い返され、1-0のマジョリティ・ドローとなったが、商品価値の消滅を何とか免れる。
147ポンドで結果を出せない理由は明白。130~135ポンドで強力な武器となった「計量後の大幅なリバウンド」が、階級アップによって効果を完全に失ってしまった。「階級の壁」に捕まり、どうあがいても突破できない。それが実情。
パワー負けして圧倒的な攻撃力を喪失したブローナーは、本気になって省エネ安全運転をやらざるを得なくなった。当然のことながら、ご本家メイウェザーには程遠い内容で株価は急落。悪し様に言うと、L字ガードでディフェンスに引きこもるブローナーは、「出来損ないのコピー」にしか見えない。
さらに私生活のトラブルが後を絶たず、逮捕収監を繰り返す有様。ニックネームの「The Problem」を地で行くご乱行に、近しい関係者たちも「付ける薬がない」と嘆くばかり。
本番直前のオッズは、軒並みパッキャオ優位。ただし、思ったほど差は開いていない。ウェルター級で貧弱なパフォーマンスが続き、140ポンドでマイキーに歯が立たなかったブローナーに、もはや過大な期待を抱く訳にはいかないけれど、ジェシー・バルガス戦で見せた踏ん張りは一定の評価に値する。
そして、”東洋の奇跡”も遂に不惑に突入。相変わらず公開練習での動きは良く、パンチも身体もよくキレてはいるが、下半身の粘りとバネは全盛の頃と同じとはいかず、加齢の影響を否定できない。
縦横無尽にリングを駆け回り、対戦相手を恐怖に陥れた圧巻の手数と無尽蔵のスタミナにも、相応の陰りが見え出してから大分経つ。30代半ばを過ぎたボクサーは、円熟から老化への移行があっという間に進んでしまう。
ルーカス・マティセを一方的に攻め続け、ミゲル・コット戦(2009年11月)以来、8年以上途絶えていたノックアウトで再起を飾った勝利は出色(望外)の出来と賞賛されるべきだが、敗れたマティセは歴戦のダメージと疲労が色濃く、一番良かった頃とは別人。
パックマンの処理は揺るがないと信じながら、一抹の不安を拭い切れない。そうした複雑なファン心理が、オッズの数値に反映されている。
□主要ブックメイカーのオッズ
<1>Bovada
パッキャオ:-300(約1.33倍)
ブローナー:+230(3.3倍)
<2>5dimes
パッキャオ:-305(約1.33倍)
ブローナー:+275(3.75倍)
<3>シーザースパレス
パッキャオ:-320(約1.31倍)
ブローナー:+260(3.6倍)
<4>ウィリアム・ヒル
パッキャオ:4/11(約1.36倍)
ブローナー:21/10(3.1倍)
ドロー:18/1(19倍)
<5>Sky Sports
パッキャオ:2/5(1.4倍)
ブローナー:9/4(3.25倍)
ドロー:20/1(21倍)
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□恩師ローチと復縁したパックマン VS 二頭体制(?)のブローナー
メイウェザーとのリマッチを急ぐパッキャオは、トップランクとの契約を更改せず、アル・ヘイモンの傘下に移動するのと同時に、苦楽をともにした長年のパートナー,フレディローチとも決別。
「第三者を通じて、契約の更新はしないと言われた。」
インタビューに答えるローチは、寂しさと悔しさを率直に認めた上で、「一区切りを付ける時期を迎えたと思う。」と語った。
「マニーには引退を勧めるよ。新しいステージ(政治)に専念すべきだ。もうこれ以上、身体を苛めるべきじゃない。」
昨年7月、マレーシアで行われた再起戦にローチの姿は無く、少年時代からの付き合いになる盟友ブボイ・フェルナンデスが、新しいチーフとしてコーナーを取り仕切った。コーチと選手の仲が悪いのはどうしようもないが、良過ぎるのも上手くない。
選手の言いなりになり易く、気持ち良く練習させることのみに注意が向いて、厳しく注意することができないまま、調整のスケジュールを遅らせる場合がある。
極貧の若い頃から渡米して成功した後も、常にパッキャオの傍にいて励まし続けたブボイは、チームのムードメーカーとして欠かせない存在感を発揮してきた。そんなブボイだからこそ、キャンプが過酷さを増す追い込みの時期に、ついつい甘さが出てしまうのではないか?。
そんな危惧を勝手に抱いて、マティセとの復帰戦を観戦した私の目に飛び込んできたのは、高い集中を維持しながら、休むことなく動き続けるパックマンの姿だった。大きなスタジアムに特設されたリング上で、マティセを倒したパッキャオが勝利の歓喜を爆発させる横で、ブボイは人目もはばからず声を上げて大泣きしていた。
ブローナー戦のサポートを正式に依頼されたローチは、「本当はもう辞めて欲しいんだ。私のようになって欲しくないんだよ(外傷性のパーキンソン病=現役時代のダメージが原因と認めている)。」とこぼしながらも、頬は緩みがちで嬉しさを隠し切れない。
ヘッドからアシスタントに逆戻りしたブボイは、ワイルドカード・ジムでの最終キャンプでも、愚痴1つこぼさずローチのサブに徹している。プロボクシングのコーナーに、集団指導体制は有り得ない。
すべての意思決定の権限を持つのは、指揮を執るチーフただ1人。その鉄則,不文律を、ブボイは他の誰よりも、骨身に染みて知り尽くしている。
集団指導と言えば、マイキーに手も足も出なかったブローナーも、バルガス戦に向けて体制を一新した。ずっとコーナーを任されてきたマイク・スタッフォードに替わり、新チーフとして呼ばれたのは、デヴォン・アレクサンダーを育成し、エリクソン・ルビン,ロバート・イースター・Jr.らも担当するケヴィン・カニンガム。
こうしたケースでは、交代を告げられた前のチーフは必ずチームを去る。一緒に仕事をすることは、まず考えられない。指導方針とトレーニング・メニューの立案のみならず、対戦相手の分析・研究に至るあらゆるプロセスにおいて、両者の意見が対立するのは目に見えている。
ところがブローナーは、スタッフォードを更迭せずチームに残した。セントルイスの出身で、地元の警察官からトレーナーに転身したカニンガムはホームタウンを変えておらず、ブローナーも出身地のシンシナティ(オハイオ州)に住む。
試合が決まるとバギオで一次キャンプに入るパッキャオにブボイが付くように、シンシナティでの日常的なトレーニングはこれまで通りスタッフィードが見て、追い込みの時期に合わせてカニンガムと合流する。
要するにそういうことなのだが、もともとアシスタントだったブボイとは違って、スタッフォードの立場(完全なる降格)はより複雑で微妙。バルガス戦では破綻することなくまとまり、中盤以降の反撃にブローナーを導いたが、パッキャオの波状攻撃を受けて防戦一方に追い込まれた場合、急転直下「チーフ2人体制」が生じて、収拾の付かない事態にならなければいいが・・・。
◎パッキャオ(40歳)/前日計量:146ポンド
8階級制覇王者
戦績:69戦60勝(39KO)7敗2分け
身長:166センチ,リーチ:170センチ
左ボクサーファイター
□獲得タイトル
<1>WBCフライ級:V1/1998年12月~1999年9月
<2>IBF J・フェザー級:V4/2001年6月~2004年1月(返上)
<3>リング誌フェザー級:2003年11月~2005年3月(S・フェザー級転出)
<4>WBC S・フェザー級:V0/2008年3月~2008年7月(返上)
<5>WBCライト級:V0/2008年6月~2009年2月(返上)
<6>リング誌J・ウェルター級:2009年5月~2010年7月(ウェルター級転出)
<7>WBOウェルター級:V3/2009年11月~2012年6月(第1期)
<8>WBC S・ウェルター級:V0/2010年11月~2011年2月(返上)
※8階級制覇達成
<9>WBOウェルター級:V1/2014年4月~2015年5月(第2期)
<10>WBOウェルター級:V0/2016年11月~2017年7月(第3期)
<11>WBAウェルター級正規:2018年7月~(在位中)
◎ブローナー(29歳)/前日計量:146ポンド1/2
戦績:38戦33勝(24KO)3敗1分け1NC
アマ通算:300勝19敗
2002~2003年ナショナル・シルバー・グローブス優勝
2005年ナショナル・ジュニア・オリンピック準優勝
身長:168センチ,リーチ:175センチ
右ボクサーファイター
□獲得タイトル
<1>WBO J・ライト級:V1/2011年11月~2012年7月(はく奪/V2戦で確信犯の体重超過)
<2>WBCライト級:V1/2012年11月~2014年1月(はく奪/防衛戦不履行)
<3>WBAウェルター級正規:/2013年6月~2013年12月(V1戦でマルコス・マイダナに判定負け)
<4>WBA S・ライト級:2015年10月~2016年4月(はく奪/V1戦で確信犯の体重超過)
※正規王座として獲得,直後にスーパー王座認定
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■リング・オフィシャル
主審:ラッセル・モーラ(米)
副審:
デイヴ・モレッティ(米)
グレン・トゥロウブリッジ(米)
ティム・チートハム(米)
※審判団は全員ネバダ州選出
立会人(スーパーバイザー):未発表
試合を裁く4名すべて、ネバダからの選出。レフェリングとスコアリングは大丈夫だろうか?。当て逃げに終始するブローナーが、致命的な被弾を回避して判定に滑り込んだ場合、有り得ない勝者のコールが行われて上を下への大騒ぎ・・・。
ジェフ・ホーン戦で繰り返された「ブラッドリー商法」も、元を正せば腐り切ったネバダのダメ審判たちがやらかした愚である。三度び同じ悲劇に見舞われない保証を、どこの誰ができるだろうか。
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■アラム不在の会見
分かり切っていたことではあるが、パッキャオが出場する興行の会見や計量の会場に、御大ボブ・アラムがいないことに、どうしても違和感を覚えてしまう。
80代半ばを過ぎてなお、現場の第一線で旗を振り続けるアラムも、人間である以上死は免れない。そう遠くない時期に、嫌でも引退を余儀なくされる。足腰が立たなくなる前に、やっておきたい事はヤマほどあると言いたげに、敵対するアル・ヘイモンと手を結んだパッキャオにエールを贈る。
「フロイドとの交渉は大変だろうが、実現の可能性が本当にあるなら、ボクシング界の為にもやった方がいい。PPVが無くなることは絶対にない。価格や内容の見直しは必要だが、Showtimeの中継で戦うマニーの姿が全米に流される。それ自体は素晴らしいことに違いない。」
引退を撤回したパッキャオの再起戦(2016年11月のジェシー・バルガス戦)をHBOが蹴り、Showtimeも色よい返事をしなかったことに激怒したアラムは、「我々が直接中継(ネット配信)を行う。」と宣言。迷うことなくESPNに擦寄り、急ごしらえで「Top Rank TV」を立ち上げる。
ESPNとトップランクは、もともと蜜月の関係にあった。スタート間もない1980年代~90年代半ば過ぎまで、ボクシング中継の中軸を担っていたのはトップランクの興行であり、メキシコ系アメリカ人を中心としたヒスパニック系のスターを売り出したいアラムと、旧来通り黒人 VS 白人の対決にこだわるESPNの方向性が衝突して、両者は関係を清算した。
HBOのボクシング離れは今に始まったことではなく、中継からの撤退が繰り返し流布され、ほとんど”狼少年状態”に陥っていたと言ってもいい。ギジェルモ・リゴンドウをクビにした一件辺りから、HBOの幹部たちがボクシング中継に対する情熱を完全に失ってしまったことを、アラムは察知していたのだろう。
HBOとしのぎを削ってきたShowtimeは、アラム&デラ・ホーヤ連合軍と敵対するアル・ヘイモン一派とガッチリ手を結んでいる。アラムの交渉相手は、ESPNしか残されていない。
トップランクが主導したことになっているバルガス戦のPPVセールスは、公には30万件と報じられた。インセンティブを含むパッキャオの報酬は、最終的に400万ドル(最低保証:250万ドル)だったとされる。これでも我が国では想像を超える巨額のファイトマネーだが、一桁違う未曾有の金額を稼ぎ出してきたパッキャオにとって、十分に納得の行く金額とは言えない。
ESPNが前面に出たオーストラリアでのジェフ・ホーン戦で、パッキャオは1千万ドルを得たという。そしてヘイモンと組んだブローナー戦のギャランティは、2千万ドル(インセンティブ込み/最低保証:1千万ドル)に達する見込み。
Showtimeも随分と奮発したものだが、当然メイウェザーとの再戦を睨んだ条件であり、3億6500万ドル(11試合合計)という、にわかには信じがたい条件でカネロを獲得したDAZNとの、熾烈なメディア戦争の様相を呈しつつある。
アラムと共闘してヘイモン一派と戦っている筈のデラ・ホーヤは、DAZNとの超大型契約をまとめて鼻息も荒く、「PPVは死んだ。」と声高に叫ぶエディ・ハーン(英国を代表する若きプロモーター/DAZNを引きつれ米本土進出を果たす)に同調。うっかり口が滑って、「PPVの終焉」に言及してしまった。
40歳のパックマンに、あと10試合トップクラスと戦えと命じるのは土台無理な相談だが、1試合2千万ドルで11試合をやった場合、総額は2億ドルを突破する。カネロの3億ドル超には及ばないが、PPVの今後を占う意味においても、ブローナー戦のセールス件数に注目が集まる。
20万件以上(単価:約75ドル)売れたら、万々歳の大成功だと思うけれど・・・。