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RVでの小旅行。

フィリピン海プレート

2010-10-27 23:59:01 | 独り言
アイスランドの火山噴火が経済に及ぼした影響は甚大だったが、インドネシアのムラピ山も今後の活動次第では大きな影響を及ぼすカモ知れない。インドネシア政府は「蓄積されたエネルギーが急に放出されると危険だ。ここ数年で最大規模の噴火になる可能性が高い」としている。

インドネシア西部では去る25日にはスマトラ島沖を震源とするMw7.7の地震を原因とする津波に襲われて100名強の死者と数百名の行方不明者が出ている。この地域は、環太平洋火山帯と呼ばれる日本列島やインドネシア、フィリピン、アリューシャン列島などの火山列島、またアンデス山脈、ロッキー山脈などが含まれる文字通りに太平洋を囲む火山帯であり、フィリピン周辺も日本近辺と同じく地震の多い地域である。特に今回の震源域はユーラシア・フィリピンのプレート境界に在るらしい。噴火も怖いが、引き続いて海底を震源とする地震の発生にも注意が必要なのだろう。

今回は、そのフィリピン海プレートをネタにする。


フィリピン海プレートはプレートテクニクス理論の常識には反して、フィリピン海プレートは沈み込む海溝だけがあって、プレートを生産する海嶺が無いように見える。沈み込む海溝とは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込もうとする南海トラフ等の事だ。新たなプレートが生産されないからフィリピン海プレートは沈み込んで小さくなる一方だとされている。現に、駿河トラフ以東でもフィリピン海プレートの活動の痕跡は残っている。例えば、伊豆半島はフィリピン海プレート由来で、伊豆半島が北アメリカプレートへ衝突した事に伴う隆起として丹沢山地が形成されたとされている。によって形成された地形であり、衝突の現場が神縄断層である。

日本周辺に於いてはフィリピン海プレートは海嶺がないので縮小を続けているプレートだと考え易いのだが、


拡大を続けている風にも見えてしまう。南海トラフ・駿河トラフではユーラシアプレートの下に沈み込みつつ、太平洋プレートの上に載り上がりつつある・・・のだろうか?何れにしろ南海トラフ・東南海トラフではユーラシアプレート下に沈み込みつつあるので、新たなフィリピン海プレートの生産が行われないなら・・・フィリピン海プレートは日本列島の下に毎年4.4cmずつ沈み込んで遠い将来には消えてしまう運命だと云う事だ。

プレートを動かす力の原動力とは、海嶺で新たに出来るプレートに押されて動くのではなく・・・プレート境界で他のプレートの下に沈み込んだプレートの重さに引かれて動いているのだそうで、沈み込みに依ってプレートの余長が無くなる場所で海嶺が発生しプレートを生産してしまうと云うメカニズムだと云われている。


フィリピン海プレートの謎への回答は、恐らく次の3つだろうか?

1)常識に反して太平洋プレートの裏側(下)に新たにフィリピン海プレートを生産する海嶺が隠れている。

2)既に充分な余長を持った巨大なフィリピン海プレートが暫定的に太平洋プレートの下に潜っていたが、ユーラシアプレート下へ沈み込む力に依ってマリアナ海溝から引き出されている。

3)一般に云われている様に、フィリピン海プレートの生産は終了していて、現在は太平洋プレートがプレートを供給している。(フィリピン海プレートは縮小し消滅する)

だが、今回のインドネシア周辺の火山活動や深部地震の震源域を漠然と眺めていると、私には思い付かない4番目の答え=正解がある様に思えてしまう。まさか、フィリピン海プレートを生産する海嶺がユーラシアプレート境界のインドネシア西部で発現中なのだろうか?

度重なる津波被害とムラピ山噴火・・・早く沈静化し被害の無くなる事を祈るしかない。
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