Trips with my RV.

RVでの小旅行。

花粉症シーズン目前・・・

2013-01-29 20:48:02 | 健康?
花粉症の予防的意味合いから、我が家では通年ヨーグルトを毎夜欠かさず摂取し、シーズン前から甜茶を飲み始める。味噌汁にはシソ油(エゴマ油)を垂らし、意識して大葉(シソの葉)を食べるようにしている。その上で、カミサンは花粉症シーズン到来の報道に接したら鼻孔へのステロイド噴霧を開始している。(カミサンは、今日から噴霧を開始した様だ)

ヨーグルトや乳酸菌食品は、腸内環境を整え、腸内で発動するアレルギー受容体の暴走を抑えて花粉症を含む他のアレルギー症状の軽減がされると・・・、シソはアレルギーの間接的な原因物質として炎症を起こすTNF-α(腫瘍壊死因子=腫瘍細胞を退治するサイトカイン)の活性を落とすと・・・、甜茶に含まれる甜茶GDO型ポリフェノールがヒスタミンの分泌抑制をし甜茶糖(ルブソシド)が抗炎症作用をすると・・・、民放TVの(似而非)科学系情報番組で広められて久しい。

厚生労働省の該当ページ「花粉症の民間医療について」では、患者さん自身の主観的評価に於いてヨーグルト等は僅かでも効果が在ったとする評価は30%以下であり、甜茶は14%、シソ18%(以下略)となっており、民間療法(マスコミの似而非科学情報)の効能はプラセボ効果以下である。民間療法と云えど、鍼灸や鼻うがいや鼻スチーム療法や・・・(民間療法とは言い難いが)市販されている漢方薬等では、約半数の方が効果を実感しているので、これはプラセボ効果以上(=効能が認められる)であるのだろう。

この手の似而非科学的医療をブログネタにすると、ホメオパシー嫌いの正義を気取る闘士の方々に嫌がらせを受けてしまうのだが、TVの似而非科学系情報番組で説明される作用機序もナカナカにホメオパシー治療の説明同様に眉唾な荒唐無稽な理論を創作して本物らしく装っている。

過去記事「作用機序不明 2011-01-26 20:58:43 | Weblog」 
過去記事「作用機序不明2 2011-05-26 22:42:28 | Innocent joke」 
過去記事「作用機序不明3 2012-01-17 21:34:12 | Innocent joke」 

これらの過去記事に対するお叱りのコメントや私信の中で多くのホメオパシー嫌いの正義を気取る闘士の方々が云われるのは、(勿論、ホメオパシー治療は許せないのは当然として)「プラセボ効果での治癒は『けがの功名を称揚するようなもの』として、プラセボ効果による治療は倫理的に許せない」と考えて居られる様だ。

私自身はホメオパシーを称賛する気は毛頭ないが、例えプラセボ効果ででも効能が認められるならば、理論に不備があり非科学的だと云う理由で批判するのではなく、有効性にこそ優先順位を置くべきだし、その有効性がプラセボ効果に依るモノだとしたら更に上手く騙して有効性を高める工夫を現代医学として科学的に取り組むべきだと思っている。特にアレルギー症状にはプラセボ効果が高い傾向がある様だ。我が家で簡単に出来るのは鼻スチーム療法なので、ヨーグルト常食と甜茶とシソに加えて、鼻スチーム療法を妻子にはお勧めしておこう。

で、ココまでが毎度の如くの長~い前置きで・・・

民間療法に頼らない科学的な花粉症治療についてをネタにしようと思ったのだが、地元の国立大学医学部で行っている減感作療法(アレルゲン免疫療法)は・・・ホメオパシー治療が元祖である。16世紀の神秘学的治療に科学的な考え方を持ち込んだホーエンハイムに触発されたサミュエル・ハーネマン博士が「逆症療法」としてのアロパシー(逆症治療)こそがホメオパシーの起源とされる。

科学的医療としての減感作療法(アレルゲン免疫療法)には、様々な仮説は存在するモノの明確な作用機序は不明のままであるが、多くのアレルギー症状で苦しむ患者さんを救っているのは事実だ。日本では古代から漆職人が子供の頃から舌下に少量の漆を塗って少しずつ少しずつ時間を掛けて増やしていく事で漆アレルギーを起きにくくした慣習や、18世紀に編み出されたトキソイド(不活性ワクチン)もホメオパシー治療からの多くの失敗を踏まえた科学的進歩である。だが、減感作療法が花粉症に対して効果を実感するのは治療開始後3~6ヶ月後なので、花粉症情報レベルの低い初冬から開始すべきなので今回は割愛する。(特定のアレルゲンに対する減感作療法の他に、「非特異的アレルゲン免疫療法」もあったが・・・作用機序不明なので研究が行われていない)

で、ここ数年で急速に伸びた予防法(治療法)が、ここ5~6年カミサンが実行しているモメタゾン(鼻噴霧用ステロイド薬)の初期療法だろう。花粉飛散の3週間前頃から1日1回の噴霧を開始し薬剤が終了した時点で治療終了とするモノだ。

最初の年(2008年)は花粉症の症状が起きてからモメタゾン噴霧を開始したが、症状を軽減させる事が出来なかったが、キチンと本格的な飛散前に噴霧が開始できた翌年はスギもヒノキも花粉症に苦しめられずに過ごす事が出来たのだそうだ。(カミサンは、その翌年には、花粉症は治ったと勘違いして、モメタゾンの初期療法を止めて手酷いしっぺ返しを受けたそうだ)誰にでも効くとは云えないが、効く人にはモメタゾンの初期療法は有効の様だ。但し・・・花粉症の症状が顕著に現れてかでは効果が薄い(乏しい)が、事前予防として、花粉症の発現を遅らせることができ、花粉症の悪化も抑えられる効能は期待できる様だ。(同国立大医学部のエビデンスでも、花粉飛散3週間前の有効性が明らかに高いのだそうだ)花粉症でお困りの皆さんは、この時期に耳鼻科を受診しモメタゾン(商品名:ナゾネックス点鼻薬 等)の処方を受けておかれる事をお薦めしたい。(尚、一部のホメオパシー治療家が喧伝したステロイド恐怖症が我が国を席巻していて、ステロイドの使用をタブー視する方が多いのだが・・・特に外用剤では医師の処方に基づく使用量で副作用は起きない。)尚・・・、花粉症に対するモメタゾンの初期療法だが・・・、効果が見出せない方も勿論居られるので、耳鼻科受診の際に医師に良くお訊ねになる事を老婆心よりお薦め致したい。






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