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アンティーク付下げ袷 ガス退色 色掛け 正絹素材

2019年01月12日 | 着物(色掛け・色修正・部分染・染直し・染色補正)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

ネットでアンティークの付下げ袷を購入して見て見るとあちこち焼けていて

これでは着用出来無いので直して欲しいとのご依頼です。

アンティーク付下げ袷

胴裏に紅絹裏を使用している事や柄付けや表生地の薄さ等から

アンティーク着物と分かります。

アンティーク付下げ袷 袖山と肩山 ヤケ

袖山と肩山と片側の背中の身頃が特にヤケています。

アンティーク付下げ袷 背縫い ヤケ

アンティーク付下げ袷 上前 ヤケ 

このヤケ方はによるタンスの中に蓄積された酸化窒素ガス(NOx)や亜硫酸ガス(SO₂)が

生地に吸着され染料色素が分解された事が考えられます。特に背中の片側がだガスに晒され

ひどく脱色しています。

アンティーク付下げ袷 脇 ヤケ

アンティーク付下げ袷 背縫い ヤケ

ガス退色の特徴は保管中のたたみ目の外側が脱色しています。

アンティーク付下げ袷 上前 ヤケ直し後

アンティーク付下げ袷 肩山 ヤケ直し後

アンティーク付下げ袷 脇縫い ヤケ直し後

アンティーク付下げ袷 背縫い ヤケ直し後

アンティーク付下げ袷 背中身頃 ヤケ直し後

背中身頃が一番酷くヤケていました。

 アンティーク付下げ袷 ヤケ直し後

結構濃いピンク色だった為に濃い染料を掛けて直しました。

これでまた着れます。何か外国に向かう船中で着用されると伺いました。

日本の文化着物を伝えていただく事を望みます。

お気を付けて行ってらっしゃいませ。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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