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本場結城紬の全体雨しみ しみ抜き

2015年08月27日 | 着物(しみ抜き)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

お盆も過ぎ札幌は、少しずつ秋風が吹き段々過ごしやすくなって来ました。

昨今の異常気象や突然のゲリラ豪雨でお困りの方もいらっしゃる事と思います。

新品の仕立て上がりの、本場結城紬を着用中にゲリラ豪雨に当たられたそうです。

この結城の裏はパレス縮緬の総裏だったので、縮がひどく袋の状態でした。

本場結城紬袷袋の状態

パレス縮緬の総裏が極端に縮んでいます

 

結城紬は表は、きちんと湯通しをしていたので、目立つ水の輪じみはありませんでしたが、

裏地のパレス縮緬は、湯通しをしていない為にひどい輪じみ(水じみの際どり)がひどかったです。

こちらは、全体的に考慮して水洗いは行わずにしみ抜きとプレス(仕上げ)で対処いたしました。

仕上げ後袋直し後

パレスの裏もきちんと湯通しする事と出来ない場合は、蒸気にて地詰めを行っていただきたいですが

産地の機械湯のしの場合、テンション(引っ張り)のかけすぎの事が有りますので、

仕立ての前に蒸気アイロンにて

十分考慮したいただきたいです。地詰めしていただくとこの様なひどい袋の状態を防ぐ事が出来ますが

仕立て屋さんは、蒸気アイロンの設備を持っている方はなかなか見かけません。

湯通しや湯のしを行う整理加工業社も気を付けたい事です。

 

長襦袢も胸の当たりから下は凄い事になっていました。

長襦袢 

一富士二鷹三なすびの柄

長襦袢も胸の当たりから下は凄い事になっていました。(画像を撮り忘れてしまいました。)

長襦袢は、水洗いを仕立て上がりのまま、水洗いを行いました。

これで、次に濡れても大丈夫ですよ。

長襦袢仕上げ後たたみ中

長襦袢仕上がり

 

結城紬は表は、きちんと湯通しをしていたので、目立つ水の輪じみはありませんでしたが、

裏地のパレス縮緬は、湯通しをしていない為にひどい輪じみ(水じみの際どり)がひどかったです。

こちらは、全体的に考慮して水洗いは行わずにしみ抜きとプレス(仕上げ)で対処いたしました。

本来は洗い張りと仕立て直しのレベルの作業でした。

 

本場結城紬のしみ抜きでお困りな方は、

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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