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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

暖簾 塩素系漂白剤による脱色後の染についてのお問い合わせについて

2023年09月08日 | コラム

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

居酒屋チェーン店の店長さんが店舗で使用している暖簾を洗っている

洗濯槽に誤って塩素系漂白剤を投入して暖簾が脱色したので、手芸店から

染料を購入して自分で染めた所、以下の画像の様に染上がったので何とか

成らないかとのお問い合わせでした。

暖簾

店舗の備品の暖簾だったのでお鍋でさい箸で染めた所、染料が付着して両方共、紺色になって

普段に使えなくなったとお聞きしました。塩素系漂白剤で脱色した部分を染めるとこうなると

の良い見本だったのでお借りして撮影させていただきました。

明治時代からある家庭用染料のみやこ染の桂屋ファイングッツ株式会社のHPにある

よくある質問の中にある項目を抜粋します。

Q.漂白剤を垂らしてしまいましたが、染色で消えますか?

漂白剤が塩素系漂白剤の場合、染料が変色したり、色が入らなくなってしまい、

染色はおすすめできません。酸素系漂白剤であれば、染色により白く抜けたところに

色は入り、目立たなくはなりますが、漂白剤の跡は完全には消えません。

となっています。

私自身も色掛け(色修正・染色補正)を行って塩素系漂白剤で脱色した部分は

染付が悪い事は経験則で知っています。

以前桂屋ファイングッツ株式会社に直接問い合わせた時にベテランの社員さんに

色々とアドバイスをいただきました。

塩素系漂白剤(酸化漂白剤)が付着して脱色した場合は還元漂白で脱色してから

染直すと上手く行く事をお聞きしました。

今回の場合は色掛け(色修正・染色補正)をして補正する事は可能ですが

コストパフォーマンスを考えると暖簾を作り直す事を提案しました。

印染屋さんの場合は予算に合わないとの事でしたので、手芸店で生地を購入と

仕立てを依頼する事を提案して、ご納得していただきました。

本部とのやり取りで難儀している事をお聞きして、自分は自営業で自身で判断して

行動している身としては、サラリーマン(宮使い)の大変さを再度確認しました。

この暖簾素人さんが染めたのに綺麗に染まっていた事に関心しました。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる 

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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