↓↓ 二つのサイトの陶芸ランキングに参加してます。ポチッとバナーを応援クリックしてね! 人差し指や中指でトントン。
人気ブログランキングにほんブログ村
ー 「陶芸」 が教えてくれる 15 のしあわせ ー
第八章 : たくさんの「本物」をみること/その1
その内に、窯業地を訪ねてみたいと思うようになった。陶器市へ出掛けてみることにした。
最初は東京から近い関東最大の窯業地 「益子焼」 を訪ねた。道中は意外と時間がかかったが大きな窯業地だった。窯元が約300軒もあるという。軽井沢に行く途中にある横川駅の人気の釜飯の器もここで作られていた。美味しい釜飯なのだ。軽井沢に行くたびによく食べていた。益子は、東京から近いだけに若手の陶芸家が多い。陶器店が町並みになっている。のんびりと陶芸品を見て回れる雰囲気の街だ。展示されてる作品も洗練されていてモダンなものが多かった。何軒かの陶芸品店に立ち寄り作品を見ながら、カフェコーナーではコーヒーを一服。益子では、こぶしの白い花の絵が描かれた小さな額に入った陶板を買った。教室の梁に飾っている。
そして次に、陶芸で最初の人間国宝になった濱田庄司さんの旧邸を見学した。当時のまま 「陶芸メッセ・益子」 に残されていた。茅葺の民家で土間があり風情があった。メッセの入口には濱田庄司さんが柄杓で流し掛けした神業的な素晴らしい大皿が飾られていた。15秒で終わる流し掛けなのだが、「60年と15秒もかかっているのです」 と語った名言を思い出した。しばらく立ち止まってじって眺めていた。素晴らしい作品に感動した! 印象に残る陶芸メッセだった。
少し補足すると、濱田庄司さんは “民芸” の父と言われている。26歳の時にあのバーナード ・ リーチと出合いイギリスで一緒に作陶生活をしている。帰国後、益子に居を構えている。そして、各地の民窯の復興にも尽くしている。「作ったというより生まれたというような品がほしい」 と語っている。心に響く。
益子焼は栃木県だが、隣りの茨城県の 「笠間焼」 にも後日訪ねた。陶炎祭が行われていた。広場にテントが並び賑わっていた。深い紅色の辰砂のご飯茶碗が目に飛び込んできた。辰砂の釉薬は還元で焼成すると朱色に発色するのだが、あまり目にすることがなかったので強烈なインパクトを受けた。自分用に購入した。今も使っている。陶炎祭を見学後、笠間の「陶芸美術館」 などを訪ねた。人間国宝の松井康成さんの練込みの壷などを見学した。
次第に各地の窯業地を巡ってみたくなった。夏休みを利用して愛知県の 「瀬戸焼」 の陶器まつりと、「常滑焼(とこなめ)」 の窯業地を訪ねてみることにした。家内と二人で車で周遊した。瀬戸市の陶器まつりは賑やかだった。お店の前にテントがたくさん張られていた。なん軒か見たが同じような食器類なので、くたびれてきた。会場にはラジオの音が鳴り響いていた。聞いたことがあるシャンソンの曲が流れてきた。妙な違和感を感じながらも心がなごんだ。
「桜らんぼの実る頃 (LE TEMPS DES CERISES)」 という愛のよろこびを歌った曲だ。知ってる好きな歌だった。疲れてきてたのでお店の奥の隅で大声で歌った。 「さくらんぼ みのる頃は う~ぐいすが たのしそうに のにー うた~う~よ~ おとめたちのー こころ みだ~れて こいにみを~ こが~すよ さくらんぼ みのる頃は 愛のよろこびを~ 皆うたうよ~」。 「ソ ドドド ドードレ レレレ レ レーミミミ ミ~・・・」 という歌である。お店の奥には誰もいなかったので、いつもの調子っぱずれの大声で歌った。スピーカーから流れてくる音量が大きく、誰にも気づかれることがなかった。
爽快な気分になったので、やきもの祭りの会場から離れて、窯道具で作られた塀や壁に囲まれた静かな 「窯垣の小径(かまがきのこみち)」 を散策した。古い登り窯なども見学できた。その後は 「陶磁資料館」 などを訪ねたりして堪能した。その日は知多半島のかんぽの宿で一泊した。
・・・ つづく ・・・
にほんブログ村 陶芸ランキング
↑↑ 今日もワンクリック!! ワンクリックが10ポイントになります。
☆ 教室案内 : https://blog.goo.ne.jp/asuka1
☆ 自費出版 : 『生活にうるおいを与える食器づくり』
こういう本があるといい。こういう本が欲しい。残りは5,6部。
人気ブログランキングにほんブログ村
ー 「陶芸」 が教えてくれる 15 のしあわせ ー
第八章 : たくさんの「本物」をみること/その1
その内に、窯業地を訪ねてみたいと思うようになった。陶器市へ出掛けてみることにした。
最初は東京から近い関東最大の窯業地 「益子焼」 を訪ねた。道中は意外と時間がかかったが大きな窯業地だった。窯元が約300軒もあるという。軽井沢に行く途中にある横川駅の人気の釜飯の器もここで作られていた。美味しい釜飯なのだ。軽井沢に行くたびによく食べていた。益子は、東京から近いだけに若手の陶芸家が多い。陶器店が町並みになっている。のんびりと陶芸品を見て回れる雰囲気の街だ。展示されてる作品も洗練されていてモダンなものが多かった。何軒かの陶芸品店に立ち寄り作品を見ながら、カフェコーナーではコーヒーを一服。益子では、こぶしの白い花の絵が描かれた小さな額に入った陶板を買った。教室の梁に飾っている。
そして次に、陶芸で最初の人間国宝になった濱田庄司さんの旧邸を見学した。当時のまま 「陶芸メッセ・益子」 に残されていた。茅葺の民家で土間があり風情があった。メッセの入口には濱田庄司さんが柄杓で流し掛けした神業的な素晴らしい大皿が飾られていた。15秒で終わる流し掛けなのだが、「60年と15秒もかかっているのです」 と語った名言を思い出した。しばらく立ち止まってじって眺めていた。素晴らしい作品に感動した! 印象に残る陶芸メッセだった。
少し補足すると、濱田庄司さんは “民芸” の父と言われている。26歳の時にあのバーナード ・ リーチと出合いイギリスで一緒に作陶生活をしている。帰国後、益子に居を構えている。そして、各地の民窯の復興にも尽くしている。「作ったというより生まれたというような品がほしい」 と語っている。心に響く。
益子焼は栃木県だが、隣りの茨城県の 「笠間焼」 にも後日訪ねた。陶炎祭が行われていた。広場にテントが並び賑わっていた。深い紅色の辰砂のご飯茶碗が目に飛び込んできた。辰砂の釉薬は還元で焼成すると朱色に発色するのだが、あまり目にすることがなかったので強烈なインパクトを受けた。自分用に購入した。今も使っている。陶炎祭を見学後、笠間の「陶芸美術館」 などを訪ねた。人間国宝の松井康成さんの練込みの壷などを見学した。
次第に各地の窯業地を巡ってみたくなった。夏休みを利用して愛知県の 「瀬戸焼」 の陶器まつりと、「常滑焼(とこなめ)」 の窯業地を訪ねてみることにした。家内と二人で車で周遊した。瀬戸市の陶器まつりは賑やかだった。お店の前にテントがたくさん張られていた。なん軒か見たが同じような食器類なので、くたびれてきた。会場にはラジオの音が鳴り響いていた。聞いたことがあるシャンソンの曲が流れてきた。妙な違和感を感じながらも心がなごんだ。
「桜らんぼの実る頃 (LE TEMPS DES CERISES)」 という愛のよろこびを歌った曲だ。知ってる好きな歌だった。疲れてきてたのでお店の奥の隅で大声で歌った。 「さくらんぼ みのる頃は う~ぐいすが たのしそうに のにー うた~う~よ~ おとめたちのー こころ みだ~れて こいにみを~ こが~すよ さくらんぼ みのる頃は 愛のよろこびを~ 皆うたうよ~」。 「ソ ドドド ドードレ レレレ レ レーミミミ ミ~・・・」 という歌である。お店の奥には誰もいなかったので、いつもの調子っぱずれの大声で歌った。スピーカーから流れてくる音量が大きく、誰にも気づかれることがなかった。
爽快な気分になったので、やきもの祭りの会場から離れて、窯道具で作られた塀や壁に囲まれた静かな 「窯垣の小径(かまがきのこみち)」 を散策した。古い登り窯なども見学できた。その後は 「陶磁資料館」 などを訪ねたりして堪能した。その日は知多半島のかんぽの宿で一泊した。
・・・ つづく ・・・
にほんブログ村 陶芸ランキング
↑↑ 今日もワンクリック!! ワンクリックが10ポイントになります。
☆ 教室案内 : https://blog.goo.ne.jp/asuka1
☆ 自費出版 : 『生活にうるおいを与える食器づくり』
こういう本があるといい。こういう本が欲しい。残りは5,6部。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます