としおんのぺえじ

愛犬パズーとの戯れや日々の出来事などをつらつら綴ります

ヘアスプレー

2007年10月03日 | 映画
最近、夜中にダンス甲子園みたいな番組やってるじゃないですか。ブレイクダンスっていうんでしょうか、クネクネしたりしてるやつ。何を隠そう、僕はあの手の番組が嫌いだったりします。あと、ど○つり。意識して見ないようにしてるんですけど、偶然見ちゃったりすると、なんかムカムカしちゃうんです。ダンスが嫌いな訳じゃないんです。映画でも『シカゴ』とか『サタデー・ナイト・フィーバー』とか大好きだし。もちろんブレイクダンスだって、クルクル回ってバシっと決めてる人のを見ると爽快だし、どっちかと言うと好きな方です。

で、何でムカつくんだろう?って考えてみたんですけど、ある答えにぶつかりました。それは演者たちのオナニーを見せつけられるから。こんなに頑張ったんです。こんなに苦労したんです。だから僕を見て!私を見て!っていう演出って言えば分かりやすいかなぁ。出演者たちって言うよりは、そうやって感動を押しつけようとする演出にムカついてしまうんです。

人様に自分の表現を見せ、楽しんでもらう。それは素晴らしいことだと思います。でも、その後に泣き出したり、仲間同士でじゃれあったりする姿を見せたら、いくら表現が素晴らしくても興醒めしちゃうんじゃない?って思うんですよね。プロとは行かないまでも、人様に見せる以上は、技を磨かなきゃいかんと思うし。もしそうじゃなく、自分たちが楽しみたいだけだったら、公共の電波でやったり公道を封鎖してやるんじゃなく、どっか会場を貸し切ったりして勝手にじゃれあっててくれ、と思ったりする僕がひねくれてるだけ、かもしれないんですが…。

そんな中で見た、10/20(土)から公開される『ヘアスプレー』は素晴らしかった。ちょっと太めの女の子が、憧れだったダンスコンテストに向けてがんばるっていうストーリーなんですが、主役を演じる女の子がカワイイんですよ。決してデ○専ではないんですけど、終止、楽しそうに笑顔で歌って踊る彼女に、めっちゃ癒されてる僕がいました。きっと舞台裏では、あの体型でバリバリ動くのは大変だったと思うんだけど、それを微塵も感じさせずに、笑顔で踊る彼女。やっぱりプロはこうじゃなくては。彼女のはちきれんばかりの笑顔を見て、あらためて実感したりする僕なのでした。

突然、歌い出したりするミュージカルが苦手だったりするので、見る前はどうかなぁ、と思ったりしていたんですが、そんな不安は杞憂に終わりました。主役の子の他にも個性的な面々が歌ったり踊ったりするんですけど、もう素晴らしいの一言。60年代のノリの良い音楽に自然にリズムを取っちゃったりするなど、プロの技って奴を堪能させてもらいました。まぁ、この作品の宣伝の目玉っぽく扱われてる元祖ダンス俳優ジョン・トラボルタの女装はどうかなぁ、と思ったりしないでもないですが…。彼の登場シーンだけは、なんか気持ち悪くてドン引きした僕なのでした。

なにはともあれ、やっぱりプロは凄ぇ、と思わせてくれたこの1本。ダンスを志す人もそうでない人も見てほしいなぁ、と思ったりした次第です。とくにどま○りで中途半端な踊りを踊ってる方々、是非これを見て精進していただきたい!

…偉そうですいません、阿呆の戯れ言なので右から左に受け流してね

ヘアスプレー」10月20日(土)より公開
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