としおんのぺえじ

愛犬パズーとの戯れや日々の出来事などをつらつら綴ります

ぱたぱた

2004年10月05日 | Weblog
名古屋は一気に涼しくなってきて、久しぶりにシャツを羽織って出社。さぁ、仕事を始めようと思った途端、何故か汗が出てきました。ん? なんでこんなに暑いんだろう、と思って空調を見てみると、なんと28度の暖房になってる! そう、うちの会社は女性の方が多いせいか、寒がりばっかりなんです。そのおかげで、シャツを脱ぎ、Tシャツ1枚になってウチワをパタパタする僕っていったい…。

っつう訳で、仕事はあんまりはかどらなかったんですが、夜になり、「ターミナル」っていう映画の試写会に行くために外に出ると、めっちゃ涼しくて良い感じ。はぁ、やっと生き返ったよってなもんでした。「ターミナル」も予想してたより面白く、見終わった後、涼しさも手伝ってか晴れやかな気分になれたし、終わりよければ全て良しって感じでしょうか。

「ターミナル」は、スティーブン・スピルバーグ監督がトム・ハンクスを主演に迎えて撮ったドラマなんですが、祖国がクーデターで無くなってしまった男が空港に足止めされ、仕方なく空港の中だけで生活する、っていう物語。んなアホな、っていう設定なので、正直こりゃダメだろう、って思ってたんですよ。実際、先行して公開されたアメリカでは、いまいちヒットしなかったみたいだし。

が、そこはやっぱり腐ってもスピルバーグ作品。同じくトム・ハンクス出演作「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」で見せてくれたような小気味良い演出が心地良い、なかなか面白い人間ドラマになってました。ある約束を守るためだけに、いくら苦しくても空港で時を待つ主人公。最初は彼を疎ましく思っていたものの、彼の魅力に魅せられていく空港で働く人々。そして主人公が思いを寄せるスッチーなどなど、出てくるキャラクターがみんな魅力的だったんです。

まぁ、主人公をトム・ハンクス、ヒロインのスッチーをキャサリン=ゼタ・ジョーンズっていう名優さんたちが演じているので、役の魅力に彼らの演技力も合わさってただけなのかもしれないんですが、映画はキャラだ、って思ってる僕から見ると、大傑作とはお世辞にも言えませんが、なかなか良い作品だなぁ、と思ってしまった訳です。

もちろん(あんまり書くとネタバレになるので自粛しますが)中盤で明かされる主人公が空港で待つ理由などにちょっとジーンとしちゃったし、ストーリー的にもイケてると思いますよ。見終わった後、空港で暮らしてみるのも悪くないかも、なんて思っちゃったし、名優さんたちの演技、魅力的な空港のセット、そして監督の演出という3つの要素が上手く絡まってるなぁ、と思いましたです。

と、なかなか良い気分で試写会場を出て会社へ戻った訳なんですが、やっぱり社内はボッカボカ状態。当然、僕は汗だくになってパタパタする訳です。もっともっと涼しくならないと、僕が快適にお仕事出来る環境にはなんないんだろうなぁ。トム・ハンクスは約束を守るために空港で待ってたけど、僕はいつまで待てばウチワを手放せるんだろうか…(泣

「ターミナル」
12月より、全国ロードショー
http://www.terminal-movie.jp/