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ROIとキャッシュフロー

2015年02月25日 | 収益物件の 経営 相続

ROIとキャッシュフロー

http://zuuonline.com/archives/24386/2  引用

投資利益率 (Return on Investment, 以下ROI)とは、最初に支払った自己資金を、1年でどれくらいの割合回収できたかを示す指標です。(毎年のキャッシュフロー)÷(最初に支払った自己資金)×100で求めます。毎年のキャッシュフローは、(実質の家賃収入-借入金の返済利子-減価償却費)-(所得税+住民税)+(減価償却費)-(借入金の返済元本)により求めます。

 例えば、実質の家賃収入が219万円、借入金が2,200万円(毎月の利子返済55万円、毎月の元本返済50万円)、減価償却費が37万円5千円とします。これより、(毎年のキャッシュフロー)は、219万円-55万円-37万5千円=126万5千円、税引前当期純利益にあたります。所得税率23%、住民税率10%の合計33%をかけた41万7千円が税金です。したがって、キャッシュフローは126万5千円-41万7千円+37万5千円-50万円=72万3千円になります。

 実質の物件価額が3,000万円で、借入金が2,200万円とすると自己資金が3,000万円-2,200万円=800万円。総合して、ROIは72万3千円÷800万円=9.04%となります。


表面利回り 実質利回り

2015年02月25日 | 収益物件の 経営 相続

アパート経営における収益性の指標として、利回りの指標があります。利回りには、表面利回りと実質利回りの2つがあります。

 表面利回りは、(家賃収入)÷(物件価格)×100で求めます。これに対して、実質利回りは、(実質の家賃収入)÷(実質の物件価格)×100で求めます。実質の家賃収入は、(毎月の家賃-管理費等)×12か月-(固定資産税)-(都市計画税)になります。実質の物件価格は、(購入価額)+(不動産業者への仲介手数料)+(司法書士などへの手数料)+(不動産取得税)+(登録免許税)+(リフォーム費用などその他必要経費)です。

 ここで、2800万円で購入した物件を月20万円の家賃で貸した場合の、「表面」利回りと「実質」利回りをそれぞれ求めて比較してみましょう。

 年間の名目家賃収入は20万円×12か月=240万円となります。したがって、表面利回りは、240万円÷2,800万円=8.57%となります。

 次に、月20万円の家賃で5千円の管理費、固定資産税が15万円かかるとした場合、実質の家賃収入は、(20万円-5千円)×12か月=234万円-15万円=219万円になります。また、物件を2,800万円で購入した場合、実質の物件価格は2,800万円+93万円5千円(不動産業者への仲介手数料)+5万円(司法書士などへの手数料)+28万円(不動産取得税)+14万円(登録免許税)=2,940万5千円になります。したがって、219万円÷2,940万5千円万円=7.45%となります。

 表面利回りが8.57%、実質利回りが7.45%という結果の差は、冒頭に述べました必要経費の存在です。