南部吟遊詩人の写真館

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さんさ踊りを見ながら思うこと

2010年08月04日 21時10分57秒 | 盛岡の祭り
さんさ踊りを見ながら、「ふるさと」について思った。


室生犀星の詩を思い出していた。

「小景異情」
ふるさとは 遠くにありて思うもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食(かたい)となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都の夕ぐれに
ふるさと思ひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかえらばや
遠きみやこにかえらばや


ふるさとを捨てる者はあっても、新たにふるさとを得る者はいない。
とすれば、ふるさとを守る人は多くなる道理ががない。

ふるさとの祭りが廃れていくのは道理である。

このさんさは東北三大祭りのひとつにも数えられ、30万都市盛岡の一大イベントとして
もはや土着の本来の祭りとは違った様相を持っているから、
廃れることはないのかもしれない。

それでも、かつて踊った人で、今は踊っていない人も大勢いるのだろう。
そういう人はどんな思いでさんさを見ているだろう。
おそらくあとからこの地に来た自分とは違った心持で見ているのだろう。

みながそれぞれ、違った思いでさんさを見ているのかもしれない。

いつかこの踊りが絶えてしまう時が来るのかもしれない。
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1 コメント

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はじめまして。 (秋田県能代で白神山地の旅づくり)
2010-08-17 16:31:55
突然、申し訳ございません。
写真がキレイなのでコメントさせていただきました。
秋田県能代市で白神山地の旅づくりをしております。

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