Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

幽霊談義2

2010-08-20 06:42:59 | 気の向くまま
「Toshi2ne、一番怖いのは生きている人間だよ。」

広島から帰ってから私は少しノイローゼ気味でした。

いろいろな人にあのトンネルでの出来事を話しましたが誰も信じてくれません。

風か波の音じゃない?

気のせいじゃない?

そんな物いるわけないよ。

いつも私と「あなたの知らない世界」を見ているくせにこの時は両親も私の話を信じようとしません。

そうだ、おじいちゃんに聞いてみよう。

私が高校生の時はまだ祖父は健在でした。



この祖父は元海軍軍人で、潜水艦伊27の乗り組が最も長かったらしく、戦後祖父が乗組員だった時の様子を本に記したりしています。

軍艦に乗る前には海軍の陸戦隊にも配属されていたことがあります。

文字通り死線を越えてきた人が祖父でした。伊27潜水艦も祖父が配置転換で下船した次の出撃でイギリス軍と戦闘になり、撃沈され乗組員は全員戦死しています。



うんうんと私の話を一通り聞いたあと最近ノイローゼ気味だと訴える私を見て祖父が言った言葉が冒頭の言葉でした。

そして続けて話してくれたことが印象的でした。

「Toshi2neは死んだ人の話しをしているけど人間が生きているということはそれだけで奇跡みたいなもんだよ。」

「鉄砲の弾が一発肩に当たったならその人はまず死ぬことはないけど、そのたった一発が頭に当たったら人間は死ぬんだ。」

「おじいちゃんはどういうわけかあの戦争で死ななかった。だけどおじいちゃんのすぐ隣で何人もの人が死んでいったよ。」

「ある時は軍艦に乗っていた時砲弾にやられて吹っ飛ばされたこともあったけどおじいちゃんは大丈夫だった。でも隣にいた仲間は吹き飛ばされた先が軍艦の壁でもう人間の形をしてなかったよ。人間がせんべいくらいの薄さになってた。」



もっといろんな話しをしてくれたような気がしますが随分前のことなので印象的な話しか思い出せません。

お化けの話しをしていたのにいつの間にか人が生きていることの不思議さの話しをしてくれたことは覚えています。




今ならあの時祖父が話してくれたことをもっと良く理解できるんですけどね。

あの話が印象に残ったせいかもしれませんが今は幽霊は存在すると思ってはいますが怖くはありません。

結局これが言いたくて長くなりました。

でもやっぱり現実に不思議な出来事は存在しますね。最近はそんな出来事に出会うたび、

これは俺にとっていったいどんな意味があるのだろう

そう考えるようにしています。

怖い怖いなんて言っていたらそれこそ悪徳霊能者のような生身の人間に付け込まれる隙を与えるだけです。



死後の世界って本当はどうなっているんでしょうね?
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