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涼しい工夫

連日、相変わらず施食会が続いています。昨日から本格的な熱暑。着物も衣も袈裟も汗でぐっしょりです。各お寺様では、涼しげな工夫を凝らしています。昨日のY寺さんでは、役員さんが、カキ氷のサービスをしてくださり、お坊さんも檀家さん方も身体の温度を下げることができました。本日のU寺さんは、本堂の屋根に井戸水をパイプで上げて、タラタラと流してくれています。屋根が濡れているのは、雨のためではないのです。パイプは、境内脇の竹の垣根にもつないであり、冷たい水のしぶきが風に乗って心地いいです。風鈴も下げてあります。これらはすべて住職さんの発想だそうで、私より先輩なのですが、少年のように楽しそうに語ってくれました。

禅の言葉に「風性常住(ふうしょうじょうじゅう)、無処不周(むしょふしゅう)」があります。暑いときでも、風はどこにも吹く可能性があり、あまねく行き渡らないところが無いという意味ですが、うちわで風を起こす努力・工夫をしなければ宝のもちぐされということも含んでいます。すばらしい能力を備え、無限の可能性をもっていても、引き出す自己努力がないと現れないのです。 
 
そんな禅のことばを、この猛暑は思い起こさせてくれます。

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