新幹線旅情

ご無沙汰しておりました。暑かった残暑もやっと和らぎ、秋の気配が漂ってきました。もうすぐ彼岸です。
写真は新幹線７００系最新型。所用で京都と福岡に行ってきました。

　　　　　　　　　　

何ヶ月ぶりかで新幹線に乗りましたら、すっかり新型車両に変わっていました。快適さはいいのですが、昔の車両が消えていくのは寂しいことです。
　　　　　　　　　東寺
京都駅に降り立ったら、カメラを手に大勢の人垣ができているのです。見たら旧型の「こだま号」。貴重なダイヤなのだそうです。なんとなく懐かしい気がします。


東京－博多間の新幹線は、ＪＲ東海とＪＲ西日本が新大阪で乗務員が入れ替わります。つまり経営が違うのですね。そんな違いを比べるのも旅の楽しさです。
西日本は、乗務員の制服が黒っぽくなりました。それと対比するように、明るい服装のゴミ回収活動が徹底しています。不要なカンやゴミはどんどん運んでくれます。
　　　　　　　　　
アナウンスも画期的です。東海の部分ですが、静岡県を走行中に、ピンポンと放送が入りました。

「みなさん、ただ今、富士山が綺麗に見えています。・・・・」

と、富士山が見えていることを教えてくれるアナウスです。ここまでは、よくあることと思っていました。ところが、このアナウンス、この後、およそ５分にわたって、地理的な規模や噴火の歴史、周りの様子について詳しく説明してくれたのです。
私たち、日頃見慣れているものにとっては、めずらしい富士山ではありませんが、初めて見る人にとっては『感動』的なことに違いありません。外国の観光客風の人たちは、窓に寄って見入っていました。

このアナウンス、会社の提案だったのでしょうか。この種のしゃべりは、車掌の裁量として認められているオリジナルなものなのかは分かりませんが、この原稿を作った人は、どんな気持ちで調べて、乗客に伝えたいと思ったのか、いろいろと想像していたら楽しくなりました。ホッとな気持ちになりました。

お陰で、この時の富士の写真を撮ることを忘れてしまいました。