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北海道の交通

秋雨といいましょうか、梅雨のような毎日のため、10月に入り涼しさを感ずるようになりました。
北海道の残りのレポートを続けます。今回は交通がテーマです。

広い北海道、何といっても頼りは飛行機です。曹洞宗の北海道寺院は3ブロックに分かれていますが、第1が190、第2が162、第3が131ヶ寺、合計423ヶ寺。中でも第3のグループは日本海北部の沿岸から、オホーツク海沿岸、根室・釧路の太平洋に至るまでの広範囲です。これらの会合に出席するために、飛行機を利用するのだそうですから驚きです。現在、空港は、千歳・丘珠(札幌)・女満別・旭川・たんちょう釧路・とかち帯広・函館・オホーツク紋別・稚内・根室中標津・利尻の11です。

広い大地ですが、意外と鉄道路線は各地に張りめぐらされています。とはいっても、人の輸送よりは、石炭や物資の流通が主のようです。多くは単線、架線なしの気動車による列車です。

深川から留萌に向かう留萌本線、二両編成の車両と秩父別駅(無人駅)です。
 
利用客は、学生とお年寄りだそうで、駅前には自転車が置いてあります。時刻表も空白が目立ちます。
函館本線深川駅前
一方、最も必要性の高い幹線の一つ、函館本線は、電化が進み、利用も盛んです。
函館本線砂川駅付近
貨物列車が頻繁に通ります。かつては石炭、現在は日本の重要な食料物資の輸送に欠かせません。
函館本線奈井江駅
路線図を見ますと、主要路線から沢山の支線が出ていることがわかります。ただし、それらは一筆書きのように行き着いた先で結ばれていないことが多くあります。主要都市間のアクセスは良いが、隣の町への移動が不便で、結局、車に頼ることになるわけです。

 
使用される車は、ほとんどが四輪駆動車で、車高が高いジープ型が多く見られます。冬に強い車が使われているのです。

道は、あくまでも直線、真っ直ぐに作られるのが基本です。
 
カーナビも直線があるだけ。道幅は広く感じますが、除雪によって路肩が雪で占領され、冬は狭いのだそうです。

時折、全国から来る自転車ツァーの姿も目にします。
札幌の街では、面白い形の観光用自転車が目に止まりました。
            
 北海道の交通事情は、本州以南とはやや違います。航空機、列車(電車区間は限られています)、高速バス、車・・・を、用途、訪問地に合わせてうまく組み合わせるのがコツです。基本的に、主要都市とのダイレクトのアクセスが重視されていますので、ある程度、近くに行ってつないでたどりつくということが、なかなか困難なのです。
 比較的、列車は時間がかかりますし、便数も少ないので、主要都市間以外は利用しにくいのですが、かえって旅の情緒を味わうには人気もあるようで、寝台のカシオペアなどは、半年前から予約が殺到するそうです。

 それに代わって、中都市や富良野、旭山動物園など観光地へのアクセスは、高速バスが発達していて便利です。航空機・ホテル・高速バスがセットになっているツァーも格安で提供されています。

 細部への町への移動は、車への依存は必死です。地元の人は車が生命線ですし、訪問客もレンタカーの利用率が高いのです。
 
とにかく北海道特有の交通事情があるのです。気がつくまでに戸惑いました。
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コメント
 
 
 
北海道 (zazen256)
2009-10-03 03:55:14
 私の初任地は根室市でした。昭和36年(1961年)、自分を鍛えるために希望して赴任しました。当時は無舗装で4月は雪解け道で長靴なしでは歩けませんでした。春から秋にかけては長い砂利道の直線道路を単車(125cc)で走り回りました。冬は根室湾内の海上を歩き回りました。日中でもマイナス15度位の中を歩いて買い物などによく出かけました。
 とても懐かしいです。
 根室駅の風景にもどこか似ているようで、とても懐かしい写真を拝見し、6年間住んだ当時を思い出しました。ありがとうございました。
 
 
 
→zazen256さん (tera)
2009-10-03 18:51:06
根室は訪れていませんが、似通った風景をお感じになられたことでしょう。50年も前でしたら、さぞ大変なことだったと思います。
きっとzazen256さんの、禅や仏教の研鑽に寄せる情熱の原点が養われた地でもあったように感じます。

一度、根室を訪れて、北方四島方面を眺めてみたいと思っています。
 
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