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慕古の旅②~古天童~

 天童寺の山中、少し奥に入ったところに、「古天童(こてんどう)」と呼ばれている昔の開創当時の天童寺跡があります。この堂宇を管理している僧も詰めています。途中には歴代の住職の墓塔所があります。
 竹林の中の小道を歩くことおよそ15分。風情があってとてもいいところです。冒頭の写真は、途中の竹林の向こうに広がるお茶畑を撮ったものです。

  

 道の脇に、「すみれ」らしき花。そして、私の頭陀袋には、チョウチョが止まったのです。見たこともないめずらしい蝶です。のどかですよ~。私達以外に訪れる人はありませんでした。このような林が続くのです。



 古天童、山門です。あちらの寺院の山門はこのような形式が多いです。中央上に「堂天古」と、右から読むような文字が見えます。境内は、手狭です。天童寺が多くの僧をかかえるようになり、大伽藍建造のため、現在の地に移ったことがよく理解できます。道元禅師の頃にはすでに、現在の地に移っていたようですが、禅師もここを訪れたゆかりの場所とも言われています。


 
 途中の、「東谷塔林」という、開山歴住の墓所には、ところ狭しと、ぎっしりと塔が並んでいます。
 

 上の写真は如浄禅師の塔です。「宋長翁如浄禅師之塔」と書かれています。裏には、「・・・法嗣日僧道元為日本国曹洞宗開山之祖。・・・」とあります。

 如浄禅師の塔前で読経するメンバー。はるばるここまで来たなと実感しました。因みに、この右並び先には、天童寺中興、中国曹洞宗の一時代を築いた「宏智正覚(わんししょうがく)禅師」の塔がありました。ずっしりと歴史の重さを感じました。
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コメント
 
 
 
すごい。 (あゆぼん)
2006-03-13 23:38:00
楽しみに「慕古の旅」を読ませていただいております。以来、鳥肌の立つ思いです。

如浄禅師、道元様そして寂円様がいらした場所。

いつかわたしも行くことができたらと思いつつ、続きを楽しみにしております。

先生!続きを楽しみにしておりますよ!



そして、中国での美味しいレポも楽しみに待ってま~す
 
 
 
懐かしい! (kenryu)
2006-03-14 09:54:03
慕古の旅レポート、懐かしい場面ばかりです。如浄塔は天童寺開創1700年にあわせて開眼法要がなされ、あの場所に私目も立たせていただきました。古天童は文化大革命当時、徹底的に破壊し尽くされたようでしたが、民衆の信仰心までは崩すことができなかったのですね。・・・又行きたくなっております。

 今日は積雪20センチ、春の淡雪とは言え、冬に逆戻り、寒~い!!
 
 
 
有り難うございます (風月)
2006-03-14 12:42:49
私のメインの研究は、実は宏智頌古百則です。宏智さん塔のお写真ありますか。是非是非慕古の旅③宜しくお願いいたします。

②本当に楽しませて頂きました。謝謝
 
 
 
鳥肌 (某子)
2006-03-14 14:50:12
そう、「鳥肌の立つ思い」です、私も。ゾクゾクって感じ。

単純な私はすぐに行きたくなってしまいます。さすがにすぐ!というわけにはいきませんが。

中華料理レポートも楽しみにしています。

(最初のころはパクパク食べていても、旅の途中で中華料理にちょっと疲れてくる・・・という経験、私もあります)
 
 
 
→あゆぼんさん (tera)
2006-03-14 20:24:05
祖師方への熱い思慕を共感いただき有難うございます。「鳥肌の立つ思い」って確かにそんなロマンを感じます。



中華づけショックがまだ抜けませんが、回復したら、特集組みますぞ!
 
 
 
→kenryu兄 (tera)
2006-03-14 20:32:26
ヒェ~、20センチですか。まだまだ気が許せませんね。開眼法要に行かれたのですか、とても整備されていましたね。その時に各所が整備されたのですね。よく整っていました。

それにしても、文革は惜しいことでしたね。そうせざるを得なかった流れも含めても「中国」なのかも知れません。

 
 
 
→風月さん (tera)
2006-03-14 20:39:18
宏智禅のご研究であられましたか。天童寺では、かなり大きな存在とされているようですね。写真、撮っておいて良かったです。ただし、裏の記述は撮りませんでした。



益々のご活躍をお祈りします。
 
 
 
→某子さん (tera)
2006-03-14 20:53:07
ゾクゾク感ってわかりますね。きっと、禅とか祖師方と共感するアンテナを持っていられるのだと思います。是非、参禅体験を・・・。

といっても、あちらは一般向けの参禅開放のようなことはやっていないようで、できるかどうかはわからないのですが・・・。



中華料理ルポ、もう少したってからチャレンジします。

 
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