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慕古の旅⑧~中国の人たち~

  你好(ニーハオ)、は挨拶ことばですが、地方によってかなり違って発音するようです。13億人の大中国、その人々も様々です。
  報道されていた対日感情の悪化は、気にはなっていましたが、特に感ずることはありませんでした。寧ろ、中国人と日本人の区別は一見つきにくく、何の違和感もないといった感じです。漢字文化の馴染みも深く、おそらく道元禅師の時代もそうに違いありません。かえって今の方があちらでは略字の漢字が多く、意味不明の文字もあります。昔の方がわかりやすかったかも知れません。
  冒頭は、天童寺に行く途中の、五佛塔を守る方々です。人懐っこい笑顔が印象的です。左端はガイドの徐さんです。
 
  働く女性達の姿も多く見られます。左は空港で花を売る女性。右は、上海の紡績工場で繭糸を紡ぐ人。


  阿育王寺の境内で編み物をしながら絵葉書類を売る人。概しておとなしく無口で、あまり愛想はありません。淡々としている感じでしょうか。
同じ境内で、参拝に来ていた寧波からの一行。とても友好的にカメラに向かってくださいました。所得格差の大きさは感じて来ましたが、観光に訪れる人々はかなり国際感覚も豊かな感じがしました。


  杭州(こうしゅう)は、三国時代に都のあった古都。観光客も多く、ここ霊隠寺の石窟彫刻前には、各地からの人で賑わっています。

 霊隠寺前の警備車と、観光団の記念撮影風景。中国の人々は反日という感じは受けませんでしたが、とりわけて友好ムードもありません。ただし客としての日本人に対しては、商魂の逞しさを感じ、積極的です。中国人同志での会話の声は大きく、元気あふれています。にぎやかです。

 
  農村部の表情は庶民的。友好ムードと警戒心との同居型というような感じでした。私達の格好そのものが、異様なのですもの(笑)。
左は、家の前で調理するおばさん。ここが台所らしい。右は朝市のようなところで売り買いしている人々。
  
働く人々は、懸命です。左は植木を運ぶ人たち。右は、竹を車に積み出す作業。このために15分くらいバスは待たされましたが、平気で淡々と仕事をしていました。文句を言おうものなら喧嘩になるそうです。びっくりします。自利優先といったところです。

  
 意外に思ったのは、カップルの仲の良さ。左は公園の二人に同行メンバーのF師が写真撮らせてくださいと言ってポーズをとってくれているところ。右は天童寺内で参拝に訪れている二人。かなり自由に愛情表現ができるところ、少しヤケますね(笑)。

 
  杭州の西湖は新婚旅行のメッカだそうで、花嫁が湖岸でカメラに収まる風景があちこちで見られました。
 以上、現在の中国の人間模様の一部をご紹介しました。中国理解の一助となれれば幸いです。





  

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コメント
 
 
 
やがて (kenryu)
2006-03-25 08:56:43
 ご無沙汰しましたが、いたって元気です。昨24日、歎佛法会(三千礼と称しています)があり、何と主賛でした。下手な節回しにも文句も言わず教区の寺院は寛大?です。

 いよいよ、慕古の旅も架橋に入ってきましたね。中国の庶民の日本人に対する感覚は、仰せの如くですね。開放化政策は浸透しているといってよいのでしょう。ただ、共産主義世界であることを忘れなければ・・・。

 ところで、この紀行文集はいつ頃発刊の予定ですが。微に入り細に入った貴方のレポート、ブログの中だけで留まるには「もったいない!!」
 
 
 
紀行文集 (某子)
2006-03-25 15:21:44
kenryuさんの紀行文集のアイデアに賛成です。ブログの中だけでは「もったいない!」。写真もたくさん入れてまとめるとか・・・。



4月8日(土)花祭り釈尊降誕会のときに、法話として今回の旅行の話をされるんですよね?

ぜひそのときにお伺いしたいな~と思っているのですが・・・。
 
 
 
→kenryu兄 (tera)
2006-03-25 20:13:16
歎佛法会の主賛配役お疲れ様でした。如法行事の綿密さにあらためて敬意を表します。



慕古の旅日記、まとめをどうするか思案中です。開放化政策真っ只中の中国、いろいろと考えさせられました。おっしゃる通り共産主義社会ということは歴然なのです。



紀行文集へのご声援有難うございます。シリーズで続けている「紀行歳時記」には載せるつもりでしたが、小サイズ版でしたので、どうしようか考え直しましょうかねぇ。

 
 
 
→某子さん (tera)
2006-03-25 20:21:02
またまたご声援有難うございます。乗りやすいタイプ、その気になってしまいます(笑)。



はい、4月8日、花祭りに少しお話ししようかと思っています。是非、お出掛けください。

当日は、ハーモニカ演奏が入ることとなり、充分にご期待に沿えるような話ができないと思いますが、よろしければお訪ねください。
 
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