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駒大陸上部『勝負めし』

今年の箱根駅伝の壮絶な逆転優勝から一ヶ月、興奮も落ち着いてきたところですが、感想や、エピソード、裏事情などの「もう一つの駅伝」に興味が湧きます。

後援会からの報告の冊子には、本選で走った選手だけでなく、支えてきた、多くの関係者の様子と声が寄せられています。

藤田敦史コーチ 監督と奥様 

特に大八木監督の奥様への取材も多いようで、寮の食事を一手に担当し、裏方役として優勝に貢献されたことが注目されているようです。

特に注目を集めているのが、『駒大陸上部の勝負めし』(枻えい出版社)という料理本です。この料理本、偶然なのでしょうか、想定通りなのでしょうか、タイムリーの出版でしたね。実はこの本は、昨年の9月に出版されていますので、内容は優勝前のことなのです。料理本というよりは、陸上部のすべての現役選手の様子や、寮生活、練習スケジュールも掲載されていて、駒大ファン必見の本と言えます。内容のメインは、栄養士でもあられる奥様の作られる食事メニューの数々とレシピが細かく記されています。特に興味を引くのは、有力選手のお気に入りのメニューを感想入りで紹介されているところです。田澤選手の「牛めし」(冒頭の写真)、神戸選手の「豚キムチチャーハン」、小林選手の「坦々風サラダチキンうどん」・・・など。さらには、かつてのOB選手のお気に入りメニューとコメントも掲載されています。藤田敦史コーチの「レバニラいため」、現在も学生と共に寮の食事をともにしているという中村匠吾東京オリンピック代表内定選手の「鯖のソテートマトソース」、宇賀地強コニカミノルタコーチの「ワンタンサラダ」・・・など。

それにしても、食事一つとっても大変な影の力になる訳で、総合的に考えれば多くの支えの中に結果がついてくる「優勝」なのだということがわかります。選手の学生さんたちは、ひしひしとその有難さを感じていられることでしょう。

駒大の陸上部には、その辺の指導が引き継がれているようで、せっかく多くの人に支えられているので顔の表情をきちんと見せるべく「サングラスはつけない」伝統があるようです。コロナ禍で開催された大会について、インタビューされたら、最初の人は「先ず感謝の言葉を述べる」という申し合わせがあったかのように口にしている姿があり、ここにも、「もう一つの駅伝」を見ているようにも思います。

 

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