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飛鳥のロマン

  本日の新聞各社の一面に、「曽我入鹿邸跡?出土」(読売新聞)の記事が掲載されました。これがほんとならば、不透明だった曽我氏の貢献・影響力について解明が進むかも知れません。
  もう一点興味深いのは、日本書紀の記述との整合性です。かなり描写に忠実な発見だとかで興味あります。神話、つくり話のイメージが一新されるかも知れません。
 
  私は、個人的には、日本史の中で悪人視されてきた人物に興味あります。曽我入鹿・足利尊氏・近藤勇など。そして、歴史観の見直しで評価が変化することも面白いところです。近藤勇などは昨年来からだいぶ変わりました。入鹿もそんな予感がします。

   昨年の今頃、ちょうどこの飛鳥の里を訪れました。あちらこちらで、発掘や保存の工事が施されていました。まさに史跡の宝庫ですね。写真は国宝の飛鳥大仏です。この度の発見は、この寺の南西600mだそうな。
  昨年、ある雑誌に掲載した私の紀行文を読み返してみました。

  そしたら・・・、やっぱり関心事は食べ物ではありませんか。残念!!(笑)

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    明日香の里

 考古学の宝庫といわれている飛鳥を本格的に訪ねるのは初めて。石舞台、高松塚古墳など、聞きなれた名称だが、どこを掘ってもそんな遺跡が詰まっている、そんな実感の地である。この地区に入ると、ガイドさんの説明の通り、コンビニも、立て看板もなく、家屋はすべて瓦葺である。条例で決められているとか。協力する住民の努力も大変なものだ。
 法隆寺で正岡子規が詠んだ句のように、柿はこの奈良にはお似合いである。いつから名物になったかは知らないが、世にも有名になった「柿の葉ずし」が昼食のコースになっていた。柿の葉でおし寿司を包んだもので、確かに美味しい。参加した各ご住職方にも、美味しいと好評。古代のロマンの地での味はまた格別であった。
      
            飛鳥路や    柿の葉寿司の   味ゆかし

                      飛鳥寺前にて 

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
はじめまして。 (hitomi)
2005-11-15 09:16:39
TBさせて頂きました。

明日香はロマンがありますね。
 
 
 
(笑!) (某子)
2005-11-15 18:27:42
相変わらず楽しく拝見しています(笑)。

やっぱり食べることは大切ですよね!



いつも思うのは、「衣食住」というけれど、

衣も住もどうにかなるもの。

でも、食に関しては、だれもが絶対必要なもの。

食べることなくしては人は生きていけない、

ということです。大切なことです。



そういえば、柿の葉寿司、吉野でも有名ですよね。

何年か前に訪れたときに食べたことを思い出しました。
 
 
 
歴史は変わる (ぜん)
2005-11-15 20:43:31
「世界一受けたい授業」で、教科書の歴史が変わることについての講義がありましたが、

入鹿の評価も変わるかもしれませんね。
 
 
 
→hitomiさん (tera)
2005-11-15 20:58:33
コメント&TB有難うございます。

楽しく拝見させていただきました。



「甘樫丘は現代の六本木ヒルズ」すごいキャッチコピーですね。確かにロマンを駆り立てられます。高松塚の修復保存にかげりなど、心配な古代史に活気を再び・・・と、期待してしまいます。



ときどきおじゃまして、明るい生き方を学ばせていただきます。
 
 
 
→某子さん (tera)
2005-11-15 21:15:44
やっぱ食ですよね。神戸の災害の時感じたのですが、順序としては食→衣→住だと思いました。



明日から熊野です。どんな美味しいものに巡り会えるか楽しみ。もちろん古道もですが・・・。
 
 
 
→ぜんさん (tera)
2005-11-15 21:29:53
歴史って奥が深いですね。生き物っていう感じですね。今後の展開、楽しみです。
 
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