情報分析研究促進開発機構

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Blogと世論

2005年02月24日 17時59分16秒 | 世情雑感(社会情勢)
 Blogは、Weblogの略称であり日付入りの記事にリンク等を自由自在に行う事が出来る点が注目されて米国で2000年頃から発展してきた。米国同時多発テロ事件や第2次湾岸(イラク)戦争を経て一種の報道体として生まれてきた。しかし、日本では必ずしもBlogは報道体としての役割を果たしているとは言えないだろう。本日のBlogは、Blogにおいて議論する事が正しいかは分からないがこのBlogと言うものについて分析してみたいと思う。
 米国でBlogが報道体になり得たのは、マスコミによって取材出来ないイラクの米兵の状況等を伝える事が出来たからである。このBlogの発達はマスコミという存在の概念を覆すほどになった。例えば米国大統領選挙では著名なブロガーが党大会等にマスコミの一部として参加するまでになっている。しかし、日本ではそうではない。確かに商品紹介等では報道体としての役割を果たしているとも言えるかも知れないが、ニュース等の側面ではまだ果たしている役割は小さい。それは、その基盤となる情報をマスコミの報道に頼っているからだ。しかし、ここで重要なのはそのマスコミの報道もインターネット上にも掲載される官庁や企業の報道資料を基にしている場合が多いという事である。つまり、そのような情報をBlogに記した場合はその情報は複数のバイアスを掛かった情報をネット上へ示していると言えるだろう。無論、報道機関等のサイトから引用する事は小生も行うし、一般的に行われている事ではあるが(ネット上に情報が直接提供されるようになったにも関わらず、その膨大な情報を我々は処理出来ないのであろう)、この場合は報道というよりは分析をおこなうBlogという存在であると言うのが妥当である。
 つまり、我が国においてBlogは報道体ではなく世論の一翼と考える方が正しいようである。世論とは総体であるが、そこに現出している意識や概念は個々人の分析の集合体であると考える事が出来るからである。インターネット上における世論は今まで掲示板において示されるものと考えられてきた。しかし、現在ではTB(トラックバック)やコメントをも含めて構成されるBlogという存在に取って代わられたようにも思われる。