続 『とろ』のトロント奮闘記

カナダ人の旦那(相棒)&生粋日本人のワタクシ(とろ)プラス猫(Bobo)のトロント生活

Jiro Dreams Of Sushi

2012年05月20日 | 映画

ずっと気になっていたドキュメンタリー映画、Jiro Dreams of Sushiを見てきました。

今回行ったシアターはRoncesvallesにあるRevue Cinema

ここは、1912年からやっていて今年で100周年

スクリーンは1つで、小さな映画館ですが、昔のまま残って今でも上映を続けているってすごいなって思います。この先もずっと続いていって欲しいヮ。

 

とってもすばらしいドキュメンタリーでした。

お寿司の事だけではなく、仕事に対する気持ち、自然保護、教育問題まで考えさせられます

常に頂上を目指す気持ちと努力は並大抵のことじゃない。けど、誰も頂上を知らないから結局これで満足というところへは辿り着かないんだろうって。。。

7歳で一人で生きていく事になったJiroさん、生きていくために親方に殴られようが蹴られようが我慢してついていった。

もっといい味覚と嗅覚を持っていれば、もっと上を目指せるのにと残念そうに語る。

85歳になった今も現役で働いていて、仕事が大好き、休日が苦痛。

偉大すぎる父を持つ息子にも焦点が当てられ、独立した次男、後を継ぐであろう長男も出てきました。

最初はJiroさんの影になっているように思えた長男、実はミシュランの3つ星をもらった時はいつも長男が寿司を握っていたらしい。

魚の仕入れもこなし、実質上はお店を引き継いでいる感じ。

一人前になるまで10年の修行が必要。夜逃げ同然に逃げていく弟子はたくさんいたそう。

10席ほどの小さなお店で完全予約制。

お値段3万円から。

メニューは寿司のみ。

シンプルにこだわりを持ったお寿司、、、本当に芸術品だな。

Jiroさんがやっていた頃はたこのうまみを出すため&やわらかくするために、30分マッサージをしていたそう。けど、いろいろ研究を重ね、現在は50分ほどマッサージ

お客さんをよく観察し、性別や利き手にも注意してお寿司を出していきます。

お米の焚き方にもこだわり。

こんなお寿司を一生に一度でいいから食べてみたい。

映画を見終わったらお寿司を食べたくなるかなと思って映画館へ行ったのですが、とてもとてもトロントでお寿司を食べる気にはなりませんでした。

小さな映画館だし、いくらアメリカ人の監督作といっても日本の寿司のドキュメンタリーって一体どのくらいの人が見に来るんだろうって思ってましたが、とーってもたくさんの人でビックリ

所々で笑い声が聞こえたり、へーって感じで感心する声が聞こえたり、、、最後には拍手まで起こりました

とってもインスピレーションを与える内容で、とろも前を上を見て頑張っていこうって思いました



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