都立に入る!

中学3年生が期末テストですべきこと

[2020年10月24日 更新]
中3の皆さん、2学期の中間テストは終わって結果も分かったことだろう。
キミたちが今月すべきことは2つ。
・模試、入試の過去問を解き、点が取れるようになること
・期末テストの準備。東京だと11月後半に実施するところが多い

今回は「期末テストの準備」について話す。ぜひこれを読んだらすぐ行動に移してほしい。
「夜になったら」「明日から」なんていう奴は100%、やらないまま終わる。
やるべきことが分かってて、やるべきだと思っているのに行動できないなら、この先の内容を読んでも時間のムダだ。即刻、ページを閉じた方がいい。

◆期末テストの目標は1つだけ
なぜ期末テストで点を上げたいのか。目的は分かりやすい。「通知表の点を上げる、維持するため」だ。
都立高校一般入試では調査書点が3割を占める。この調査書点とは中3の2学期通知表の評定(5~1の点数)のことである。定期テストの点の良し悪しは、都立高校受験では一切考慮されない。学級委員や生徒会、部長をやっていても無関係だ。
よって通知表の点を上げることは、現時点で直接できる唯一の受験対策と言える。

もう一歩踏み込んで考えよう。
すべての教科をまんべんなく勉強すること、時間をかけることは是か非か。

例えばキミの1学期の通知表がオール4だったとしよう。
3学期制で9月に中間テスト(5教科)、11月末に期末テスト(9教科)の中学校だ。

9月中間テストでの点数は以下の通り。平均点はすべて60点とする。
国語 78点
数学 89点
英語 84点
社会 92点
理科 60点

では問題。
キミが期末テストで最も力を入れるべき教科は何か。
考えてみよう。

◆答えはシンプル
まず1学期がオール4だったのだから、5を取るチャンスはあるし、3に下がる可能性もある。
当然、取れるべき教科で5を狙い、3に下がることを意地でも食い止める必要がある。

では力を入れるべき教科は何か。
ズバリ「実技教科」だ。音楽、保健体育、技術家庭、美術ね。
ひっかけっぽいがこれが事実。

実技教科は学期に一度しかテストがない。
つまりこれが良ければそれだけで5が取れる可能性があるのだ。

もっとも「ペーパーテスト軽視、実技テスト重視」の教師もいるのでその場合は実技で努力するしかない。美術や体育はもうどうしようもないけど。
今までの状況から「ペーパーテストが良ければ5をくれる先生(の教科)」に注力するといい。

次いで「下がりそうな教科」。
理科60点は3に下がる可能性が高い。期末テストで85点以上は狙わねば危険だ
2学期の成績をつける際、1学期の成績も考慮されるだろうが2回連続で60点ならまず「3」をつけられる。何が何でも85点以上だ。

そして「5を狙える教科」。
おおむね
定期テスト90点以上 →通知表5
定期テスト80点以上 →通知表4
と考えるといい。だから数学89点と社会92点は5を狙える。もちろん提出物は完璧に仕上げ、期日に提出すること。

国語78点、英語84点は同じくらいの点を取れば4はもらえるだろう。
油断は禁物だが、優先順位は低い。

◆「まんべんなく」は危険
全教科まんべんなくやる。バランスよく勉強する。
聞こえはいいが、深く考えていないだけだ。

都立受験において通知表の点が大事なのはわかっているだろう。
その点を1でも上げるための最適な時間の使い方をして欲しい。
時間は有限だ。

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